/usr/bin/hash [utility]
/usr/bin/hash [-r]
hash [-r] [name]...
rehash
unhash
hashstat
hash [name]...
hash [-r]
/usr/bin/hash ユーティリティーは、見つかったユーティリティーの位置を現在のシェル環境がどのように記憶するか、その記憶方法を変更します。具体的には、指定された引数に従って、新たなユーティリティーをユーティリティー位置リストに追加したり、リストの内容を消去したりします。引数を指定しないと、リストの内容が報告されます。–r オプションを指定すると、シェルは記憶したすべての位置を忘れます。
シェルの組み込みユーティリティーとして提供されているものについては、hash は報告対象としません。
シェルは、各 name ごとに、それが示すコマンドの検索パス内の位置を決定し、記憶します。–r オプションを指定すると、シェルは記憶したすべての位置を破棄します。引数が与えられない場合、hash は記憶されたコマンドに関する情報を表示します。この出力表示において、Hits の列はシェルプロセスによってコマンドが呼び出された回数を表します。Cost は、検索パスのコマンドを見つけるのに必要な作業量です。コマンドが検索パスの「相対」ディレクトリにある場合、そのディレクトリの変更後に そのコマンドが格納された位置が再計算されます。この再計算が行われる予定のコマンドに対しては、Hits 情報の隣にアスタリスク (*) が示されます。Cost の値は、再計算が行われるたびに増加します。
rehash は新しく追加されたコマンドに合わせて、path 環境の変数に記憶しているディレクトリの内容の内部ハッシュテーブルを再計算します。
unhash は内部ハッシュテーブルを使用不能にします。
hashstat は内部ハッシュテーブルがコマンドの検索 (実行を伴わない) にどの程度有効に働いているかを示す統計情報を出力します。ハッシュ関数がヒットの可能性を示しているパスの各コンポーネントと、' / ' で始まらない各コンポーネントについて、実行しようとします。
シェルは、各 name ごとに、それが示すコマンドの検索パス内の位置を決定し、記憶します。–r オプションを指定すると、シェルは記憶したすべての位置を破棄します。引数が与えられない場合、hash は記憶されたコマンドに関する情報を表示します。
hash では次のオペランドがサポートされています。
位置のリスト内で検索する、あるいはリストに追加するユーティリティー名。
引数を 1 つも指定しないと、hash の標準出力が使用されます。その形式は決まっていませんが、現在のシェル環境用の位置リストにある各ユーティリティーのパス名は含まれています。このリストは、以前に実行された hash 呼び出し中に指定されていたユーティリティーをすべて含んでおり、さらに通常のコマンド検索プロセスで呼び出され見つけられたユーティリティーを含んでいることもあります。
hash の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
utility の位置を指定します。
次の終了値が返されます。
正常終了。
エラーが発生した。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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csh(1), ksh88(1), sh(1), attributes(5), environ(5), standards(5)