expand [-t tablist] [file]...
expand [-tabstop] [-tab1, tab2,. . ., tabn] [file]...
unexpand [-a] [-t tablist] [file]...
expand は 1 つ以上の file (または標準入力) のタブ文字をスペース文字に展開して標準出力へコピーします。バックスペース文字は出力中に保存され、タブのカラム幅の計算の際にカラム幅を 1 減算します。expand はタブ文字を含む文字ファイルの前処理 (ソートをする前や、 特定のカラムを探す前など) を行う際に役に立ちます。
unexpand は 1 つ以上の file (または標準入力)を、 タブ文字を復活させて標準出力へコピーします。オプションの指定がないときは、 行頭のスペース文字とタブ文字だけがタブ列に置き換えられます。 –a オプションを指定するとこの指定は無効となります( 「オプション」の項参照)。
expand では次のオプションがサポートされています。
タブの位置を指定します。引数 tablist は、 1 つまたは複数の 10 進整数からなります。複数個指定する場合には、昇順に並べて 空白文字またはコンマで区切らなければなりません。 1 つの整数だけを指定すると、そのカラム数ごとにタブが設定されます。 デフォルトでは 8 カラムおきです。複数の整数を指定すると、それらのカラム位置にタブが設定されます。
指定する各カラム位置 ( N) は、ゼロより大きい整数でなければなりません。 またカラム位置は昇順に指定する必要があります。行を出力する際、カラム位置 N にタブを進めるということは、次の文字が N+1 カラムに出力されることになります。
複数のタブ位置が指定され、その最後のタブ位置を超えた地点で タブ文字の出力を処理する必要が生じた場合、 expand はそのタブを 1 つのスペース文字に置き換えて出力します。
1 つの数を指定し、その個数分のスペース文字ごとに、タブを設定します。省略時の値は 8 です。
引数で指定された位置にタブ文字を設定します。–
unexpand では次のオプションがサポートされています。
置き換えていく際に 2 つ以上スペース文字が連続していたらタブ文字を挿入します。 より小さな出力ファイルを生成します。
タブの位置を指定します。引数 tablist は、 1 つまたは複数の 10 進整数からなります。複数個指定する場合には、昇順に並べて 空白文字またはコンマで区切らなければなりません。1 つの整数だけを指定すると、そのカラム数ごとにタブが設定されます。 デフォルトでは 8 カラムおきです。複数の整数を指定すると、それらのカラム位置にタブが設定されます。指定する各カラム位置 ( N) は、ゼロより大きい整数でなければなりません。 またカラム位置は昇順に指定する必要があります。行を出力する際、カラム位置 N にタブを進めるということは、次の文字が N+1 カラムに出力されることになります。–t オプションを指定しない場合、 デフォルトとして –t 8 を指定したことと同等となります。ただし、後述するように –a との関連については異なります。
複数のタブ位置が指定された場合、その最後のタブ位置を超えた地点では スペース文字からタブ文字への文字変換は発生しません。
–t オプションを指定すると、 –a オプションは意味を持たなくなり、タブ変換は 先行する空白文字だけに制限されることはありません。
expand と unexpand では次のオペランドがサポートされています。
入力に用いるテキストファイルのパス名。
expand と unexpand の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。 LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。
次の終了ステータスが返されます。
正常終了
エラーが発生した。
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
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