マニュアルページセク ション 1: ユーザーコマンド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

cmp(1)

名前

cmp - 2 つのファイルの比較

形式

/usr/bin/cmp [-l | -s] file1 file2 [skip1] [skip2]

説明

cmp は、2 つのファイル file1file2 を比較します。2 つのファイルの内容が同じである場合、cmp は何も出力しません。デフォルトでは、ファイルが異なる場合、最初の差異が発生するバイトおよび行が標準出力に書き込まれます。バイト数と行数の初めをそれぞれ 1 とします。

skip1skip2 はそれぞれ file1file2 への初期バイトオフセットであり、8 進数と 10 進数のいずれかになります。先行する 0 は 8 進数を意味します。

file1files2 のどちらかが - の場合、cmp はそのオペランドに標準入力を使用します。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

–l

各差異部分について、10 進数のバイト位置と差異部分のバイト長 (8 進数) を書き出します。

–s

差異のあるファイルについて何も書き出しません。ゼロ以外の終了ステータスのみを返します。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

file1

比較する 1 つ目のファイルのパス名。file1 として を指定すると、標準入力とみなされます。

file2

比較する 2 つ目のファイルのパス名。file2 として を指定すると、標準入力とみなされます。

file1file2 がどちらも標準入力を指す場合、または同じ先入れ先出し型特殊ファイル、ブロック型特殊ファイル、あるいは文字型特殊ファイルを指す場合、エラーで終了します。

使用法

ファイルが 2 ギガバイト (231 バイト) 以上ある場合の cmp の動作については、largefile(5) を参照してください。

使用例 1 ファイルをバイトごとに比較する

次の例では、file1file2 をバイトごとに比較します。

example% cmp file1 file2 0 1024

比較を行う前に file2 を 1024 バイト分とばしています。

環境変数

cmp の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次のエラー値が返されます。

0

2 つのファイルは同一です。

1

2 つのファイルは異なっていました。1 つのファイルがもう一方のファイルの先頭部分と同一の場合も、このコードが返されます。

>1

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(5) を参照してください。

関連項目

comm(1), diff(1), attributes(5), environ(5), largefile(5), standards(5)