gettxt msgfile : msgnum [dflt_msg]
gettxt は、/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES というディレクトリ内のメッセージファイルからテキスト文字列を検索します。locale というディレクトリ名は、テキスト文字列を書き込む際の言語に該当します。setlocale(3C) を参照してください。
msgnum を検索する先の /usr/lib/locale/ locale/LC_MESSAGES ディレクトリ内のファイル名。msgfile の名前は、最大 14 文字の長さにできますが、 \0 (NULL) や、 / (スラッシュ) または : (コロン) などの ASCII コードを入れることはできません。
msgfile から検索すべき文字列のシーケンス番号。msgfile 内の文字列は、 1 から n まで連続して番号を付けます。 ここで、 n はファイル内の文字列の数です。
gettxt が msgnum の msgfile からの検索に失敗した場合に表示すべきデフォルト文字列。表示不可能な文字は、エスケープシーケンスとして アルファベットで表す必要があります。
検索すべきテキスト文字列は、 msgfile ファイル内にあります。 このファイルは mkmsgs(1) ユーティリティーで作成し、/usr/lib/locale/locale/LC_MESSAGES ディレクトリの下にインストールします。 . LC_MESSAGES という環境変数を設定すると、対応したディレクトリを検索します。LC_MESSAGES を設定しないと、 LANG 環境変数が使用されます。LANG を設定しないと、文字列の入ったファイルは、/usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES ディレクトリの下になります。
gettxt が、要求された言語でのメッセージの検索に失敗すると、/usr/lib/locale/C/LC_MESSAGES/msgfile において同一のメッセージを検索します。これも失敗し、dflt_msg が存在して NULL 以外である場合、dflt_msg の値を表示します。dflt_msg が存在しないか NULL である場合、Message not found!! という文字列を表示します。
LANG 環境変数または LC_MESSAGES 環境変数をそのデフォルト値以外に設定していない場合、たとえば、
example% gettxt UX:10 "hello world\n"
では、 /usr/lib/locale/C/UX/msgfile から 10 番目のメッセージを検索します。 検索が失敗すると、 "hello world" というメッセージが表示され、その後に復帰改行が続きます。
gettxt の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LC_CTYPE および LC_MESSAGES。
gettxt の文字の処理方法を決定します。LC_CTYPE に有効な値が設定されていると、gettxt は、そのロケールに合った文字を含むテキストやファイル名を表示および処理できます。gettxt は拡張 Unix コード (EUC) も表示および処理できます。この場合、文字は 1 バイト幅、 2 バイト幅、 3 バイト幅のいずれも使用できます。また、gettxt は 1、2、またはそれ以上のカラム幅の EUC 文字も処理することができます。C ロケール においては、ISO 8859-1 の文字だけが有効です。
診断メッセージや情報メッセージの表示方法を決定します。また、メッセージの言語とスタイル、肯定・否定の応答形式も決定します。C ロケールでは、メッセージはプログラム自身が使用しているデフォルトの形 (通常、米語) で表示されます。
mkmsgs(1) が作成するデフォルトのメッセージファイル
mkmsgs(1) が作成するさまざまな言語用のメッセージファイル
属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。
|
exstr(1), mkmsgs(1), srchtxt(1), gettxt(3C), setlocale(3C), attributes(5), environ(5)