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更新: 2014 年 7 月
 
 

split(1)

名前

split - ファイルを複数に分割

形式

split [-linecount | -l linecount] [-a suffixlength] [file [name]]
split [-b n | nk | nm] [-a suffixlength] [file [name]]

説明

split ユーティリティーは、file で示すファイルを読み取り、それを linecount で示す数の行に分けて出力ファイル群に書き込みます。最初の出力ファイル名は、nameaa を追加したもので、その後辞書編集順どおりに zz までを付けた名前となります (最大 676 ファイル)。name の最大長は、ファイルシステムによって認められた最大ファイル名の長さ未満の 2 文字です。statvfs(2) を参照してください。出力名が指定されていない場合、x をデフォルトとして使用します (出力ファイルは xaa または xab などとなります)。

オプション

サポートしているオプションは、次のとおりです。

linecount | –l linecount

各断片の行数。デフォルトは 1000 行。

–a suffixlength

各出力ファイルの接尾辞部分の長さを suffixlength 文字にします。この –a オプションを指定しない場合、 接尾辞のデフォルト長は 2 文字となります。name オペランドで指定したファイル名の長さと接尾辞の長さの合計が NAME_MAX バイトを超えてしまう場合には、エラーとなります。このとき split は診断メッセージを発行して処理を終了します。ファイルは生成されません。

–b n

各出力ファイルのサイズを n バイトとします。

–b nk

各出力ファイルのサイズを n*1024 バイトとします。

–b nm

各出力ファイルのサイズを n*1 048 576 バイトとします。

オペランド

次のオペランドがサポートされています。

file

入力となる通常ファイルのパス名。このオペランドを省略するか を指定すると、標準入力とみなされます。

name

split の実行により生成される各出力ファイルの接頭辞を指定します。name オペランドを省略すると、x が接頭辞として使用されます。この接頭辞のベース名の長さと suffixlength 値の合計は、NAME_MAX バイトを超えることはできません。詳しくは「オプション」の項を参照してください。

使用法

ファイルが 2G バイト (231 バイト) 以上ある場合の split の動作については、largefile(5) を参照してください。

環境変数

split の実行に影響を与える次の環境変数についての詳細は、environ(5) を参照してください。LANG、LC_ALL、LC_CTYPE、LC_MESSAGES、および NLSPATH。

終了ステータス

次の終了ステータスが返されます。

0

正常終了。

>0

エラーが発生した。

属性

属性についての詳細は、マニュアルページの attributes(5) を参照してください。

属性タイプ
属性値
使用条件
system/core-os
CSI
有効
インタフェースの安定性
確実
標準
standards(5) を参照してください。

関連項目

csplit(1), statvfs(2), attributes(5), environ(5), largefile(5), standards(5)