次の図に、ZS3-4 コントローラのコンポーネントを示し、説明文で解説します。
図 34 ZS3-4 コントローラのコンポーネント
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ZS3-4 内部ボード - ZS3-4 コントローラのシャーシには、次の現場交換可能ユニット (FRU) が含まれます。FRU は顧客が交換可能なものではなく、訓練を受けた Oracle 保守技術者のみが交換する必要があります。
マザーボード - マザーボードには、CPU モジュール、8 個の DIMM ライザー用スロット、メモリー制御サブシステム、およびサービスプロセッサ (SP) サブシステムが含まれています。SP サブシステムはホスト電源を制御し、ホストシステムのイベント (電源および環境) をモニターします。SP コントローラはホストの 3.3V スタンバイ電源レールから電力を供給します。このレールは、システムの電源がオフの場合でも、システムが AC 入力電力を受けているときは常に利用可能です。
配電盤 - 配電盤は、電源装置からの 12 V 主電源をシステムのほかの部分に分配します。この配電盤は縦型 PDB カードに直接接続され、バスバーとリボンケーブルを介してマザーボードに接続されます。また、上部カバーインターロックの (「キル」) スイッチもサポートします。コントローラ内では、電源は電源バックプレーンに接続され、電源バックプレーンは配電盤に接続されます。
縦型 PDB カード - 縦型配電盤、つまりパドルカードは、配電盤と、ファン電源ボード、ハードドライブバックプレーン、および I/O ボードとの間のインターコネクトとして機能します。
電源バックプレーンカード - このボードは配電盤を電源 0 および 1 に接続します。
ファン電源ボード - 2 つのファン電源ボードは FRU で、コントローラのファンモジュールに電源を供給します。また、ファンモジュールステータス LED を搭載し、ファンモジュールの I2C データを転送します。
ドライブバックプレーン - 6 台のドライブのバックプレーンには、ドライブ用のコネクタのほかに、I/O ボード、電源ボタンとロケータボタン、およびシステムとコンポーネントのステータス LED への相互接続が搭載されています。各ドライブには、電源およびアクティビティー用、障害用、および位置特定用の LED インジケータがあります。
ZS3-4 システムドライブ - ZS3-4 コントローラには、スロット 0 と 1 に 2 台のシステムブートドライブがあり、ミラー化されたペアとして構成されています。読み取り最適化キャッシュデバイスは、コントローラスロット 2 から 5 に、または DE2-24 ディスクシェルフスロットに取り付けることができます。
図 35 ZS3-4 コントローラのシステムドライブ
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ZS3-4 4x4 SAS-2 HBA - ZS3-4 に取り付けられている 4x4 SAS-2 HBA は外部 DE2 および Sun Disk Shelf への接続を提供します。HBA 論理ポートは、上から下に 3 - 0 と番号付けされています。
図 36 ZS3-4 コントローラの 4x4 SAS-2 HBA ポート番号
スロット配置については、ZS3-4 PCIe I/O カードを参照してください。
ZS3-4 の CPU およびメモリー - ZS3-4 コントローラは、8 基のライザーすべてに 16G バイト DDR3 DIMM を装着することで 1T バイトのメモリーをサポートします。
図 37 ZS3-4 コントローラの DIMM ライザー
DIMM の配置情報についてはカバーの保守ラベルを参照してください。各メモリーライザーで、スロット D0、D2、D4、および D6 には必ずメモリーを装着する必要があり、オプションで、設置されているすべてのメモリーライザー上のスロット D1、D3、D5、および D7 にはグループとして装着できます。システム内のすべての DIMM は同一である必要があります。
図 38 ZS3-4 コントローラの DIMM の配置
DIMM の名前はアプライアンスログに表示され、「保守」>「ハードウェア」ビューには /SYS/MB/P0/D7 などの完全な名前が表示されます。
ZS3-4 ファンモジュール - 次の図に、コントローラのファンモジュールおよびファンモジュール LED を示します。ファンモジュールの障害が検出されると、次の LED が点灯します。
図 39 ZS3-4 コントローラのファンモジュール
前面および背面の保守アクション要求 LED
コントローラ前面のファンモジュール保守アクション要求 (TOP) LED
障害の発生したファンモジュールの上または隣接するファン障害 LED
ファンの障害によってシステムの動作温度が上昇すると、システム過熱 LED が点灯することがあります。