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Oracle® ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアル、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

7420 の内部コンポーネント

次の図にコントローラのコンポーネントを示し、表で詳しく説明します。

図 57  7420 コントローラのコンポーネント

image:7420 コントローラのコンポーネントを示す図

図の凡例
図の凡例
1 マザーボード
7 CPU およびヒートシンク
2 ロープロファイル PCIe カード
8 メモリーライザー
3 電源装置
9 ファンボード
4 電源バックプレーン
10 ファンモジュール
5 ドライブバックプレーン
11 ブートドライブおよび SSD
6 システムリチウムバッテリ

7420 内部ボード - 7420 コントローラシャーシには次のボードが設置されています。現場交換ユニット (FRU) は、訓練を受けた Oracle 保守技術者のみが交換する必要があります。

  • マザーボード: マザーボードは FRU で、CPU モジュール、8 個の DIMM ライザー用スロット、メモリー制御サブシステム、およびサービスプロセッサ (SP) サブシステムが含まれています。SP サブシステムはホスト電源を制御し、ホストシステムのイベント (電源および環境) をモニターします。SP コントローラはホストの 3.3V スタンバイ電源レールから電力を供給します。このレールは、システムの電源がオフの場合でも、システムが AC 入力電力を受けているときは常に利用可能です。

  • 配電盤: 配電盤は FRU で、電源からの 12V 主電源をシステムのほかの部分に分配します。この配電盤は縦型 PDB カードに直接接続され、バスバーとリボンケーブルを介してマザーボードに接続されます。また、上部カバーインターロックの (「キル」) スイッチもサポートします。ストレージコントローラ内では、電源は電源バックプレーンに接続され、電源バックプレーンは配電盤に接続されます。

  • 縦型 PDB カード: 縦型配電盤、つまりパドルカードは FRU で、配電盤と、ファン電源ボード、ハードドライブバックプレーン、および I/O ボードとの間の相互接続として機能します。

  • 電源バックプレーンカード: このボードは配電盤を電源 0 および 1 に接続します。

  • ファン電源ボード: 2 つのファン電源ボードは FRU で、ストレージコントローラのファンモジュールに電源を供給します。また、ファンモジュールステータス LED を搭載し、ファンモジュールの I2C データを転送します。

  • ドライブバックプレーン: 6 台のドライブのバックプレーンは FRU で、ドライブ用のコネクタのほかに、I/O ボード、電源ボタンとロケータボタン、およびシステムとコンポーネントのステータス LED への相互接続が搭載されています。各ドライブには、電源およびアクティビティー用、障害用、および位置特定用の LED インジケータがあります。

7420 System Drives - 7420 M2 には、スロット 0 と 1 に 2 台のシステムブートドライブがあり、ミラー化されたペアとして構成されています。最大 4 台の読み取り最適化キャッシュ ソリッドステートドライブ (SSD) が、スロット 2 から 5 まで順番に搭載されます。7420 M2 クラスタ構成では、各コントローラに搭載される SSD の数は異なっても構いません。

7420 コントローラには、スロット 0 と 1 に 2 台のシステムブートドライブがあり、ミラー化されたペアとして構成されています。最大 4 台の読み取り最適化キャッシュ SSD が、スロット 2 から 5 まで順番に搭載されます。7420 M2 クラスタ構成では、両方のコントローラに搭載される SSD の数は一致する必要があります。

図 58  7420 コントローラのシステムドライブ

image:7420 コントローラのシステムドライブを示す図

図の凡例
1 取り外し可能 (青色)
2 保守アクション要求 (オレンジ色)
3 OK/アクティビティー (緑色)

7420 コントローラは、次の構成をサポートしています。

  • 2.0GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 8G バイトの DDR3 DIMM が 2 基、4 基、または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 128G バイト、256G バイト、512G バイトになります。

  • 2.0GHz または 2.4GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 8G バイトの DDR3 DIMM が 4 基または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 256G バイト、512G バイトになります。

  • 2.4GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 16G バイトの DDR3 DIMM が 4 基または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 512G バイト、1T バイトになります。


注 -  適切に冷却するため、未装着の CPU ソケットに対応するメモリーライザーには、代わりにフィラーを取り付ける必要があります。

7420 CPU およびメモリー - 以前の 7420 コントローラ構成では、2 個または 4 個の (1.86GHz または 2.00GHz) CPU、および各 CPU に必要な 2 個のメモリーライザーをサポートしています。各ライザーには 4G バイトまたは 8G バイトの DDR3 DIMM が 4 つまたは 8 つ設置され、CPU が 2 つの場合は最大 256G バイト、CPU が 4 つの場合は最大 512G バイトのメモリーを収容できます。

図 59  7420 コントローラのメモリーライザー

image:7420 コントローラのメモリーライザーを示す図

DIMM の配置情報についてはカバーの保守ラベルを参照してください。各メモリーライザーで、スロット D0、D2、D4、および D6 には必ずメモリーを装着する必要があり、オプションで、設置されているすべてのメモリーライザー上のスロット D1、D3、D5、および D7 にはグループとして装着できます。システム内のすべての DIMM は同一である必要があります

図 60  7420 コントローラの CPU およびメモリー

image:7420 コントローラの CPU およびメモリーを示す図

DIMM の名前はアプライアンスログに表示され、「保守」>「ハードウェア」ビューには /SYS/MB/P0/D7 などの完全な名前が表示されます。

7420 ファンモジュール - 次の図に、ストレージコントローラのファンモジュールおよびファンモジュール LED を示します。ファンモジュールの障害が検出されると、次の LED が点灯します。

図 61  7420 コントローラのファンモジュール LED

image:7420 コントローラのファンモジュール LED を示す図

  • 前面および背面の保守アクション要求 LED

  • コントローラ前面のファンモジュール保守アクション要求 (TOP) LED

  • 障害の発生したファンモジュールの上または隣接するファン障害 LED

ファンの障害によってシステムの動作温度が上昇すると、システム過熱 LED が点灯することがあります。