次の図にコントローラのコンポーネントを示し、表で詳しく説明します。
図 57 7420 コントローラのコンポーネント
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7420 内部ボード - 7420 コントローラシャーシには次のボードが設置されています。現場交換ユニット (FRU) は、訓練を受けた Oracle 保守技術者のみが交換する必要があります。
マザーボード: マザーボードは FRU で、CPU モジュール、8 個の DIMM ライザー用スロット、メモリー制御サブシステム、およびサービスプロセッサ (SP) サブシステムが含まれています。SP サブシステムはホスト電源を制御し、ホストシステムのイベント (電源および環境) をモニターします。SP コントローラはホストの 3.3V スタンバイ電源レールから電力を供給します。このレールは、システムの電源がオフの場合でも、システムが AC 入力電力を受けているときは常に利用可能です。
配電盤: 配電盤は FRU で、電源からの 12V 主電源をシステムのほかの部分に分配します。この配電盤は縦型 PDB カードに直接接続され、バスバーとリボンケーブルを介してマザーボードに接続されます。また、上部カバーインターロックの (「キル」) スイッチもサポートします。ストレージコントローラ内では、電源は電源バックプレーンに接続され、電源バックプレーンは配電盤に接続されます。
縦型 PDB カード: 縦型配電盤、つまりパドルカードは FRU で、配電盤と、ファン電源ボード、ハードドライブバックプレーン、および I/O ボードとの間の相互接続として機能します。
電源バックプレーンカード: このボードは配電盤を電源 0 および 1 に接続します。
ファン電源ボード: 2 つのファン電源ボードは FRU で、ストレージコントローラのファンモジュールに電源を供給します。また、ファンモジュールステータス LED を搭載し、ファンモジュールの I2C データを転送します。
ドライブバックプレーン: 6 台のドライブのバックプレーンは FRU で、ドライブ用のコネクタのほかに、I/O ボード、電源ボタンとロケータボタン、およびシステムとコンポーネントのステータス LED への相互接続が搭載されています。各ドライブには、電源およびアクティビティー用、障害用、および位置特定用の LED インジケータがあります。
7420 System Drives - 7420 M2 には、スロット 0 と 1 に 2 台のシステムブートドライブがあり、ミラー化されたペアとして構成されています。最大 4 台の読み取り最適化キャッシュ ソリッドステートドライブ (SSD) が、スロット 2 から 5 まで順番に搭載されます。7420 M2 クラスタ構成では、各コントローラに搭載される SSD の数は異なっても構いません。
7420 コントローラには、スロット 0 と 1 に 2 台のシステムブートドライブがあり、ミラー化されたペアとして構成されています。最大 4 台の読み取り最適化キャッシュ SSD が、スロット 2 から 5 まで順番に搭載されます。7420 M2 クラスタ構成では、両方のコントローラに搭載される SSD の数は一致する必要があります。
図 58 7420 コントローラのシステムドライブ
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7420 コントローラは、次の構成をサポートしています。
2.0GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 8G バイトの DDR3 DIMM が 2 基、4 基、または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 128G バイト、256G バイト、512G バイトになります。
2.0GHz または 2.4GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 8G バイトの DDR3 DIMM が 4 基または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 256G バイト、512G バイトになります。
2.4GHz CPU 搭載の場合、各ライザーには 16G バイトの DDR3 DIMM が 4 基または 8 基装着されており、メモリー容量は、それぞれ 512G バイト、1T バイトになります。
7420 CPU およびメモリー - 以前の 7420 コントローラ構成では、2 個または 4 個の (1.86GHz または 2.00GHz) CPU、および各 CPU に必要な 2 個のメモリーライザーをサポートしています。各ライザーには 4G バイトまたは 8G バイトの DDR3 DIMM が 4 つまたは 8 つ設置され、CPU が 2 つの場合は最大 256G バイト、CPU が 4 つの場合は最大 512G バイトのメモリーを収容できます。
図 59 7420 コントローラのメモリーライザー
DIMM の配置情報についてはカバーの保守ラベルを参照してください。各メモリーライザーで、スロット D0、D2、D4、および D6 には必ずメモリーを装着する必要があり、オプションで、設置されているすべてのメモリーライザー上のスロット D1、D3、D5、および D7 にはグループとして装着できます。システム内のすべての DIMM は同一である必要があります。
図 60 7420 コントローラの CPU およびメモリー
DIMM の名前はアプライアンスログに表示され、「保守」>「ハードウェア」ビューには /SYS/MB/P0/D7 などの完全な名前が表示されます。
7420 ファンモジュール - 次の図に、ストレージコントローラのファンモジュールおよびファンモジュール LED を示します。ファンモジュールの障害が検出されると、次の LED が点灯します。
図 61 7420 コントローラのファンモジュール LED
前面および背面の保守アクション要求 LED
コントローラ前面のファンモジュール保守アクション要求 (TOP) LED
障害の発生したファンモジュールの上または隣接するファン障害 LED
ファンの障害によってシステムの動作温度が上昇すると、システム過熱 LED が点灯することがあります。