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Oracle® ZFS Storage Appliance 顧客サービスマニュアル、Release OS8.8.x

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更新: 2021 年 8 月
 
 

ZS9-2 の内部コンポーネント

次の図に、ZS9-2 コントローラの主要コンポーネントを示し、説明文で解説します。

image:システムコンポーネントの分解組立図を示す図。
図の凡例
説明
1
2 台のシステムディスク、10 個のフィラーパネル
2
ディスクバックプレーン
3
システムシャーシ
4
フロント LED インジケータモジュールおよび温度センサー
5
ファンモジュール
6
ファントレイ
7
マザーボード構成部品
8
プロセッサおよびヒートシンク
9
上部カバー
10
PCIe カード
11
システムバッテリ
12
電源装置
13
エアバッフル
14
DIMM

ZS9-2 のストレージドライブ

このセクションでは、ストレージドライブのステータスインジケータの位置を示し、その機能について説明します。

image:ストレージドライブのフロントパネルを示す図。
吹き出し番号
説明
1
取り外し可能 (青色)
2
保守アクション要求 (オレンジ色)
3
OK/アクティビティー (緑色)

ZS9-2 のファンモジュール

4 個のファンモジュールは、CPU とドライブトレイの間に、ZS9-2 コントローラの前面の方向に向けて設置されています。ファンモジュールは左から右に指定されています。次の図に示すように、4 個のファンモジュールは FMO、FM1、FM2、FM3 として指定されています。

image:ファンモジュールおよび関連するステータスインジケータの位置を示す図。
LED の色および状態の意味
オレンジ色 - ファンモジュールで障害が発生しています。システムによってファンモジュールの障害が検出されると、前面の上部ファン LED、およびフロントパネルとバックパネルの障害 - 保守要求 LED も点灯します。
消灯 – ファンモジュールは動作しています (OK)。

ZS9-2 の電源装置

2 つの電源装置は、(コントローラの前面から見て) コントローラの右側にあり、上から下に指定されています。電源装置にはコントローラの背面からアクセスできます。次の図に示すように、上側の名前が PS 1、下側の名前が PS 0 になります。

image:PS0 と PS1 を示す図。
吹き出し番号
説明
1
電源装置 0
2
電源装置 1

2 基の電源装置があることで、電源装置のいずれかに障害が発生してもコントローラを作動させることができるため、冗長性が確保されます。ただし、コントローラが 1 基の電源装置で動作することになると、冗長性は存在しなくなり、予期しないシャットダウンやデータ損失のリスクが高くなります。冗長構成の一部である電源装置やコンポーネントに障害が発生した場合は、すぐに交換してください。

image:電源装置のステータスインジケータを示す図。
吹き出し番号
説明
1
電源装置 (PS) 1
2
PS 1 のステータスインジケータ: 障害 - 保守要求 LED: オレンジ色。AC 電源入力/DC 電源出力 OK LED: 緑色
3
PS 0
4
PS 0 のステータスインジケータ: 障害 - 保守要求 LED: オレンジ色。AC 電源入力/DC 電源出力 OK LED: 緑色

ZS9-2 の DIMM

各プロセッサ (P0 と P1) には 16 個の DIMM スロットがあり、それぞれ 8 つのメモリーチャネルに編成されています。各メモリーチャネルには 2 個の DIMM スロット、具体的には黒色の DIMM スロット (チャネルスロット 0) と白色の DIMM スロット (チャネルスロット 1)、が含まれています。

DIMM およびプロセッサの物理的配置を次の図に示します。コントローラを正面から見たとき、プロセッサ 0 (P0) は左側にあります。

image:DIMM およびプロセッサの配置を示す図。

次の表は、メモリーチャネルとそれらに関連付けられている DIMM スロットを示しています。

メモリーチャネル
DIMM スロット 0 (黒)
DIMM スロット 1 (白)
0
D9
D8
1
D11
D10
2
D13
D12
3
D15
D14
4
D6
D7
5
D4
D5
6
D2
D3
7
D0
D1

DIMM スロットのラベルは、次の図に示すように、各プロセッサの左側で D0 - D7、右側で D8 - D15 になります。各プロセッサについて、黒色のスロットは D0、D2、D4、D7、D9、D11、D13、および D15 です。同様に各プロセッサについて、白色のスロットが D1、D3、D5、D6、D8、D10、D12、および D14 です。

image:各プロセッサの DIMM スロット番号を示す図。

次の表では、Oracle ZFS Storage ZS9-2 でサポートされるメモリー構成について説明します。ミッドレンジモデルでは 8 個または 16 個の DIMM がサポートされ、ハイエンドモデルでは 32 個の DIMM がサポートされます。DIMM の容量はすべて 64G バイトです。表に記載された DIMM の位置は、プロセッサ P0 と P1 のどちらにも適用されます。例: P0/D2、P0/D6、P0/D9、P0/D13 および P1/D2、P1/D6、P1/D9、P1/D13。

構成
合計装着 DIMM 数
装着される DIMM スロット
DRAM 容量
説明
Oracle Storage ZS9-2 ミッドレンジモデル、低メモリー構成
8
D2、D6、D9、D13
512G バイト
黒色のソケットに装着されます
Oracle Storage ZS9-2 ミッドレンジモデル、高メモリー構成
16
D2、D6、D9、D13
D3、D7、D8、D12
1024G バイト
黒色のソケットに装着されます
白色のソケットに装着されます
Oracle Storage ZS9-2 ハイエンドモデル
32
D0、D2、D4、D6、D9、D11、D13、D15
D1、D3、D5、D7、D8、D10、D12、D14
2048G バイト
黒色のソケットに装着されます
白色のソケットに装着されます

ZS9-2 のストレージドライブ

システムブート用に使用されるストレージドライブスロットは 2 つだけであり、その 2 つには冗長ミラー化ドライブが装着されます。これらは、左下 (システムディスク 0) から右 (システムディスク 1) へ連続して使用および指定されます。ほかのすべてのストレージドライブスロットには、次の図に示すようにフィラーパネルが装着されています。ドライブスロットの採番は左から右、下から上の順番で行われます。

image:ZS9-2 のフロントパネルコンポーネントを示す図。
1 システムディスク 0
2 システムディスク 1
3 フィラーパネル
4 フィラーパネル
5 フィラーパネル
6 フィラーパネル
7 フィラーパネル
8 フィラーパネル
9 フィラーパネル
10 フィラーパネル
11 フィラーパネル
12 フィラーパネル

ZS9-2 の CPU

エアバッフルの下、ファンモジュールの後ろ、PCIe スロットの前の位置に、CPU ソケットが 2 個配置されています。コントローラの前面から見て、いちばん左のソケットが P0、右のソケットが P1 になります。

  • プロセッサの障害 LED がオフの場合、プロセッサは正しく動作しています。

  • プロセッサ障害 LED が点灯 (オレンジ色) している場合、プロセッサで障害が発生しているので、交換する必要があります。

image:障害検知ボタンを押して障害のあるプロセッサを特定する方法を示す図。
吹き出し番号
説明
1
プロセッサ 0 障害 LED
2
プロセッサ 1 障害 LED
3
障害検知ボタン
4
障害検知回路の正常な LED