7320 シャーシの概要 - Sun ZFS Storage 7320 は、スタンドアロンストレージコントローラ、または高可用性クラスタ構成による 2 つのストレージコントローラで構成されます。スタンドアロン構成とクラスタ構成のどちらもディスクシェルフを 6 台までサポートできます。
7320 コントローラの基本構成には、CPU 2 個、組み込み型の 4 x 1 Gbps フロントエンド GigE ポート、冗長電源、拡張フロントエンドサポート用の NIC オプション、テープバックアップ、InfiniBand、およびストレージ拡張用のデュアルポート SAS HBA が含まれます。
CPU は Intel Xeon 5600 シリーズ、2.40GHz、80W、4 コアのプロセッサです。標準のメモリー構成は、96G バイト (CPU 1 基あたり 6 x 8G バイト DDR3-1333 低電圧 (LV) DIMM) です。メモリーは、144G バイト (CPU 1 基あたり 9 x 8G バイト DDR3-1333 LV DIMM、CPU 2 基で合計 18 x 8G バイト) までアップグレードできます。7320 コントローラの初期のバージョンには、メモリー構成として、24G バイト (基本構成)、48G バイト、72G バイトのオプションがありました。クラスタ構成では、コントローラ 2 台と、コントローラ間のハートビート接続用のクラスタカードを各コントローラに使用するだけです。
ユーザーがアクセス可能なすべてのストレージは、コントローラの外部にある 1 - 6 台のディスクシェルフによって提供されます。RAID 機能はソフトウェアによって管理されます。ソリッドステート SAS-1 ドライブ (7320 SAS-2) が、高性能書き込みキャッシュ (LogZilla) または ZFS インテントログ (ZIL) デバイスとして使用されており、ディスクシェルフの 24 台のドライブの 1 台目から 4 台目までに配置されています。残りの 20 台のドライブをストレージ用に使用できます。
最新のコンポーネント仕様については、製品サイト (https://www.oracle.com/storage/nas/index.html) を参照してください。
7320 は、HBA、ディスクシェルフ、およびディスクで構成される SAS-2 (Serial Attached SCSI 2.0) デバイスです。SAS-2 ストレージファブリックは、SAS-1 ファブリックと比較して、ターゲット数の増加、帯域幅の増大、信頼性の向上、および規模の拡大を実現します。
スタンドアロンコントローラの構成 - スタンドアロンコントローラの基本構成は、96G バイト RAM、2x2.4GHz クワッドコアプロセッサ、外部 SAS HBA 1 基、および 10/100/1000 Ethernet ポート 4 基です。
次の表では、7320 の基本構成について説明します。
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スタンドアロンコントローラの PCIe 構成オプションを次に示します。すべての PCIe カードはロープロファイルで、ロープロファイルの固定器具に差し込む必要があります。
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7320 クラスタ構成 - 7320 クラスタの基本構成は、96G バイト RAM、2x2.4GHz クワッドコアプロセッサ、外部 SAS HBA 1 基、10/100/1000 Ethernet ポート 4 基、およびクラスタカード 1 枚です。Sun Storage 7420C クラスタアップグレードキット (XOPT 594-4680-01) には、2 台の 7320 または 2 台の 7420 コントローラをクラスタに転換するための 2 つのクラスタカードとケーブルが含まれています。
クラスタ化されたストレージコントローラでは次のオプションが利用できます。
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