Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

2.2.2 ファイル名の拡張子

コマンド行で入力するファイル名の接尾辞によって、コンパイラがそのファイルをどのように処理するかが決まります。次の表に示されていない拡張子の付いたファイル名、および拡張子のないファイル名は、リンカーに渡されます。

表 2-1  Fortran コンパイラが認識可能なファイル名の拡張子
接尾辞
言語
処理
.f
Fortran77 または Fortran 95 固定形式
Fortran ソースファイルをコンパイルし、オブジェクトファイルを現在のディレクトリに出力する。オブジェクトファイルのデフォルト名は、ソースファイル名に接尾辞 .o を付けたもの
.f95.f90
Fortran 95 自由形式
.f と同じ
.f03
Fortran 2003 自由形式
.f と同じ
.for
Fortran 77 または Fortran 95 固定形式
.f と同じ
.F
Fortran 77 または Fortran 95 固定形式
コンパイルの前に、FORTRAN 77 のソースファイルを Fortran または C のプリプロセッサで処理する
.F95.F90
Fortran 95 自由形式
Fortran がコンパイルする前に、Fortran 95 自由形式のソースファイルを Fortran または C のプリプロセッサで処理する。
.F03
Fortran 2003 自由形式
.F95 と同じ
.s
アセンブラ
アセンブラでソースファイルをアセンブルする
.S
アセンブラ
アセンブルする前にアセンブラのソースファイルを C プリプロセッサで処理する
.il
インライン展開
インライン展開コードのテンプレートファイルを処理する。コンパイラはテンプレートを使って、選択されたルーチンのインライン呼び出しを展開します(テンプレートファイルは特殊なアセンブラファイル。inline(1) マニュアルページを参照)。
.o
オブジェクトファイル
オブジェクトファイルをリンカーに渡す
.a.so.so.n
ライブラリ
ライブラリの名前をリンカーに渡す。.a ファイルは静的ライブラリ、.so.so.n ファイルは動的ライブラリ。

Fortran 95 自由形式については、ソース言語の機能を参照してください。