2.2.2 ファイル名の拡張子
コマンド行で入力するファイル名の接尾辞によって、コンパイラがそのファイルをどのように処理するかが決まります。次の表に示されていない拡張子の付いたファイル名、および拡張子のないファイル名は、リンカーに渡されます。
表 2-1 Fortran コンパイラが認識可能なファイル名の拡張子 | | |
.f
| Fortran77 または Fortran 95 固定形式
| Fortran ソースファイルをコンパイルし、オブジェクトファイルを現在のディレクトリに出力する。オブジェクトファイルのデフォルト名は、ソースファイル名に接尾辞 .o を付けたもの
|
.f95.f90
| Fortran 95 自由形式
| .f と同じ
|
.f03
| Fortran 2003 自由形式
| .f と同じ
|
.for
| Fortran 77 または Fortran 95 固定形式
| .f と同じ
|
.F
| Fortran 77 または Fortran 95 固定形式
| コンパイルの前に、FORTRAN 77 のソースファイルを Fortran または C のプリプロセッサで処理する
|
.F95.F90
| Fortran 95 自由形式
| Fortran がコンパイルする前に、Fortran 95 自由形式のソースファイルを Fortran または C のプリプロセッサで処理する。
|
.F03
| Fortran 2003 自由形式
| .F95 と同じ
|
.s
| アセンブラ
| アセンブラでソースファイルをアセンブルする
|
.S
| アセンブラ
| アセンブルする前にアセンブラのソースファイルを C プリプロセッサで処理する
|
.il
| インライン展開
| インライン展開コードのテンプレートファイルを処理する。コンパイラはテンプレートを使って、選択されたルーチンのインライン呼び出しを展開します(テンプレートファイルは特殊なアセンブラファイル。inline(1) マニュアルページを参照)。
|
.o
| オブジェクトファイル
| オブジェクトファイルをリンカーに渡す
|
.a、.so、.so.n
| ライブラリ
| ライブラリの名前をリンカーに渡す。.a ファイルは静的ライブラリ、.so と .so.n ファイルは動的ライブラリ。
|
|
Fortran 95 自由形式については、ソース言語の機能を参照してください。