Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 12 月
 
 

4.1.4 想定するソースの書式

f95 が想定するソースの書式は、オプション、ディレクティブ、および拡張子によって異なります。

接尾辞が .f または .F のファイルは、固定形式とみなされます。接尾辞が .f90.f95.F90、または .F95 のファイルは、自由形式とみなされます。

表 4-1  F95 ソース書式のコマンド行のオプション
オプション
処理
-fixed
すべてのソースファイルが Fortran の固定形式で記述されていると解釈します。
-free
すべてのソースファイルが Fortran の自由形式で記述されていると解釈します。

-free および -fixed オプションは、ファイル名の接尾辞よりも優先されます。また、!DIR$ FREE ディレクティブまたは !DIR$ FIXED ディレクティブが使用されると、オプションおよびファイル名の拡張子をオーバーライドします。

4.1.4.1 書式の混在

次のように、異なるソースの書式を混在させてもかまいません。

  • 1 つの f95 のコマンド内で、固定形式のソースファイルと自由形式のソースファイルを混在させることができます。

  • 1 つのファイル内で、!DIR$ FREE 指令または !DIR$ FIXED 指令を使用すると、自由形式と固定形式を混在させることができます

  • 同じプログラム単位内では、タブ形式と自由形式または固定形式を混在させることができます

4.1.4.2 大文字と小文字の区別

Solaris Studio Fortran 95 では、デフォルトで大文字と小文字が区別されません。すなわち、AbcDeF という変数は、abcdef と同じ文字列として扱われます。-U オプションを付けてコンパイルすると、コンパイラは大文字と小文字を区別します。