Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.118 –xdebugformat={dwarf|stabs}

Solaris Studio コンパイラのデバッガ情報の形式は、「stabs」形式から「dwarf」形式に移行しつつあります。このリリースのデフォルト設定は、-xdebugformat=dwarf です。

デバッグ情報を読み取るソフトウェアを保守している場合は、今回からそのようなツールを stab 形式から dwarf 形式へ移行するためのオプションが加わりました。

このオプションは、ツールを移植する場合に新しい形式を使用する方法として使用してください。デバッガ情報を読み取るソフトウェアを保守していないか、ツールでこれらの内のいずれかの形式のデバッガ情報が必要でなければ、このオプションを使用する必要はありません。

-xdebugformat=stabs は、stab 標準形式を使用してデバッグ情報を生成します。

-xdebugformat=dwarf は、dwarf 標準形式を使用してデバッグ情報を生成します。

-xdebugformat を指定しない場合は、コンパイラでは -xdebugformat=dwarf が指定されます。引数なしでこのオプションを指定するとエラーになります。

このオプションは、-g オプションによって記録されるデータの形式に影響します。また、この情報の一部の形式はこのオプションで制御されます。したがって、-g を使用しなくても、-xdebugformat は有効です。

dbx とパフォーマンスアナライザソフトウェアは、stab 形式と dwarf 形式を両方とも認識するので、このオプションを使用しても、ツールの機能にはまったく影響を与えません。

これは過渡的なインタフェースなので、今後のリリースでは、マイナーリリースであっても互換性なく変更されることがあります。stab と dwarf のどちらであっても、特定のフィールドまたは値の詳細は、今後とも変更される可能性があります。

コンパイルされたオブジェクトまたは実行可能ファイルのデバッグ情報の形式を判断するには、dwarfdump(1) コマンドを使用します。