Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.26 -fma[={none|fused}]

浮動小数点の積和演算 (FMA) 命令の自動生成を有効にします。-fma=none を指定すると、これらの命令の生成を無効にします。-fma=fused を指定すると、コンパイラは浮動小数点の積和演算 (FMA) 命令を使用して、コードのパフォーマンスを改善する機会を検出しようとします。

デフォルトは -fma=none です。

積和演算命令を生成するための最低限のアーキテクチャーの要件は、SPARC では -xarch=sparcfmaf、x86 では -xarch=avx2 です。積和演算命令をサポートしていないプラットフォームでプログラムが実行されないようにするため、コンパイラは積和演算命令を生成する場合、バイナリプログラムにマーク付けをします。最低限のアーキテクチャーが使用されていない場合、-fma=fused は無効になります。

積和演算 (FMA) 命令により、積と和の間で中間の丸め手順が排除されます。その結果、-fma=fused を指定してコンパイルしたプログラムは、精度は減少ではなく増加する傾向にありますが、異なる結果になることがあります。