複数のプロセスでコンパイルします。このフラグを指定しない場合、デフォルトの動作は -xjobs=auto です。
コンパイラが処理を行うために生成するプロセスの数を設定するには、-xjobs オプションを指定します。このオプションを使用すると、マルチ CPU マシン上での構築時間を短縮できます。現時点では、-xjobs とともに使用できるのは -xipo オプションだけです。-xjobs=n を指定すると、内部手続きオプティマイザ は、さまざまなファイルをコンパイルするために呼び出せるコードジェネレータインスタンスの最大数として n を使用します。
一般に、n に指定する確実な値は、使用できるプロセッサ数に 1.5 を掛けた数です。生成されたジョブ間のコンテキスト切り替えにより生じるオーバーヘッドのため、使用できるプロセッサ数の何倍もの値を指定すると、パフォーマンスが低下することがあります。また、あまり大きな数を使用すると、スワップ領域などシステムリソースの限界を超える場合があります。
-xjobs=auto を指定すると、コンパイラは適切な並列ジョブの数を自動的に選択します。
-xjobs には必ず値を指定する必要があります。それ以外の場合は、エラー診断が発行され、コンパイルは中止されます。
-xjobs を指定しない場合、デフォルトの動作は -xjobs=auto です。これは、コマンド行に -xjobs=n を追加することによってオーバーライドできます。コマンド行に複数の -xjobs のインスタンスがある場合、一番右にあるインスタンスが実行されるまで相互にオーバーライドします。
次の例は、-xipo に最大 3 つの並列プロセスを使用しています。
% cc -xipo -xO4 -xjobs=3 t1.o t2.o t3.o
次の例は、-xipo に単一のプロセスを順次リンクしています。
% cc -xipo -xO4 -xjobs=1 t1.o t2.o t3.o
次の例は、コンパイラが -xipo のジョブ数を選択して、並列でリンクしています。
% cc -xipo -xO4 t1.o t2.o t3.o
これは、-xjobs=auto を明示的に指定したときの動作とまったく同じです。
% cc -xipo -xO4 -xjobs=auto t1.o t2.o t3.o