Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.175 -xs[={yes|no}]

(Oracle Solaris) オブジェクトファイルからのデバッグ情報を実行可能ファイルにリンクします。

-xs-xs=yes と同じです。

-xdebugformat=dwarf のデフォルトは -xs=yes と同じです。

-xdebugformat=stabs のデフォルトは -xs=no と同じです。

このオプションは、実行可能ファイルのサイズ、およびデバッグのためにオブジェクトファイルを保持する必要性のトレードオフを制御します。dwarf の場合は、-xs=no を使用して実行可能ファイルを小さくしますが、オブジェクトファイルに依存しています。stabs の場合は、-xs または -xs=yes を使用してオブジェクトファイルに依存しないようにしますが、実行可能ファイルが大きくなります。このオプションは、dbx のパフォーマンスやプログラムの実行時パフォーマンスにはほとんど影響しません。

コンパイルコマンドがリンクを強制した (つまり、-c を指定しない) 場合、オブジェクトファイルはなく、デバッグ情報を実行可能ファイルに含める必要があります。この場合、-xs=no (暗黙的または明示的) は無視されます。

この機能は、コンパイラが生成されるオブジェクトファイル内のセクションフラグおよびセクション名を調整し、リンカーにそのオブジェクトファイルのデバッグ情報に関する処理を指示することによって実装されます。このため、これはコンパイラオプションであり、リンカーオプションではありません。一部のオブジェクトファイルが -xs=yes でコンパイルされ、ほかのオブジェクトファイルが -xs=no でコンパイルされた実行可能ファイルを作成することが可能です。

Linux コンパイラは -xs を受け入れますが無視します。Linux コンパイラは -xs={yes|no} を受け入れません。