Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.113 –xcache=c

オプティマイザ用のキャッシュ特性を定義します

このオプションは、オプティマイザが使用できるキャッシュ特性を指定します。特別なキャッシュ特性が必ず使用されるわけではありません。

このオプションは、-xtarget オプションを展開した機能の一部です。-xtarget オプションで暗黙に指定された -xcache 値の指定を変更する場合に、このオプションを単独で使用します。

表 3-16  -xcache の値
意味
generic
どのプロセッサでもパフォーマンスが著しく低下することがないように、キャッシュ特性を定義します。これはデフォルト値です。
native
ホストプラットフォームで良好なパフォーマンスを得るためのキャッシュ特性を定義します。
s1/l1/a1[/t1]
レベル 1 のキャッシュ特性を定義します。
s1/l1/a1[/t1]:s2/l2/a2[/t2]
レベル 1 と 2 のキャッシュ特性を定義します。
s1/l1/a1[/t1]:s2/l2/a2[/t2]:s3/l3/a3[/t3]
レベル 1、2、3 のキャッシュ特性を定義します。

si/li /ai/ti フィールドは次のように定義されます。

si

レベル i のデータキャッシュのサイズ (キロバイト単位)

li

レベル i のデータキャッシュのラインサイズ (バイト単位)

ai

レベル i のデータキャッシュの結合特性

ti

レベル i でキャッシュを共有するハードウェアスレッドの数 (オプション)

例: xcache=16/32/4:1024/32/1 では、次の内容を指定します。

レベル 1 のキャッシュ: 16K バイト、32 バイト行サイズ、4 面結合

レベル 2 のキャッシュ: 1024K バイト、32 バイト行サイズ、ダイレクトマップ結合