Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.105 –Xlist[x]

(Solaris のみ) リストを生成し、大域的なプログラム検査 (GPC) を実行します。

このオプションを使用すると、潜在的なプログラムのバグを発見できます。このオプションは、予備のコンパイラパスを呼び出し、大域プログラムを通して、副プログラムの引数、共通ブロック、および パラメータの一貫性をチェックします。また、このオプションは、相互参照表などの行番号付きのソースコードリストも生成します。-Xlist オプションが発行するエラーメッセージは助言レベルの警告であり、プログラムのコンパイルやリンクを中断するものではありません。


注 -  ソースコードのすべての構文エラーを訂正してから、-Xlist でコンパイルを実行してください。構文エラーのあるソースコードでコンパイルを実行すると、予想外の結果が報告されることがあります。

例: ルーチン間の一貫性をチェックします。

 demo% f95 -Xlist  fil.f

前述の例により、出力ファイル fil.lst に次の項目が書き込まれます。

  • 行番号付きのソースリスト (デフォルト)

  • ルーチン間の矛盾についてのエラーメッセージ (リストに組み込まれている)

  • 識別子の相互参照表 (デフォルト)

デフォルトにより、ファイル name.lst にリスト内容が書き込まれます。ここで、name はコマンド行に最初に配置されているソースファイルの名前です。

多数のサブオプションにより、さまざまな動作を柔軟に選択できます。これらのサブオプションは、-Xlist オプションの接尾辞によって指定されます。次の表を参照してください。

表 3-11  -Xlist のサブオプション
オプション
機能
–Xlist
エラー、リスト、および相互参照表を示します。
–Xlistc
コールグラフとエラーを示します。
–XlistE
エラーを示します
–Xlisterr[nnn]
エラー nnn のメッセージを抑制します。
–Xlistf
エラー、リスト、および相互参照表を示します。オブジェクトファイルは出力しません。
–Xlisth
エラー検出時にコンパイルを終了します。
–XlistI
ソースファイルとともに #include および INCLUDE ファイルを分析します。
–XlistL
リストとエラーのみを示します。
–Xlistln
ページの長さを n 行に設定します。
-XlistMP
OpenMP 指令を検査します (SPARC)。
–Xlisto name
レポートファイルを file.lst ではなく、name に出力します
–Xlists
相互参照表から参照されない名前を抑制します。
–Xlistvn
検査レベルを n (1、2、3、または 4) に設定します。デフォルトは 2 です。
–Xlistw[nnn]
出力行の幅を nnn カラムに設定します。デフォルトは 79 です。
–Xlistwar[nnn]
警告 nnn のメッセージを抑制します。
–XlistX
相互参照表とエラーを表示します。

詳細は、『Fortran プログラミングガイド』の「プログラムの解析とデバッグ」の章を参照してください。

Linux システムでは、このオプションはありません。