Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.170 –xprofile_ircache[=path]

(SPARC)プロファイルの収集段階と使用段階の間、コンパイルデータを保存および再利用します。

収集段階で保存したコンパイルデータを再利用することによって使用段階のコンパイル時間を短縮するには、-xprofile=collect|use とともに使用します。

指定すると、path はキャッシュファイルが保存されているディレクトリをオーバーライドします。デフォルトでは、これらのファイルはオブジェクトファイルと同じディレクトリに保存されます。収集段階と使用段階が 2 つの別のディレクトリで実行される場合は、パスを指定しておくと便利です。

一般的なコマンドシーケンスを次に示します。

demo% f95 -xO5 -xprofile=collect -xprofile_ircache t1.c t2.c
demo% a.out     collects feedback data
demo% f95 -xO5 -xprofile=use -xprofile_ircache t1.c t2.c

大きなプログラムでは、中間データが保存されるため、使用段階のコンパイル時間を大幅に向上させることができます。ただし、データを保存するために必要なディスク容量が増大します。