Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.119 -xdebuginfo=a[,a...]

デバッグおよび可観測性情報の出力量を制御します。

用語「タグタイプ」は、タグ付きの型 (structunionenum、および classe) を意味します。

次のリストには、サブオプション a に指定できる値が含まれています。サブオプションに接頭辞no%を適用すると、そのサブオプションが無効になります。デフォルトは -xdebuginfo=%none です。サブオプションなしで -xdebuginfo を指定することは禁止されています。

%none

デバッグ情報は生成されません。これはデフォルト値です。

[no%]line

行番号およびファイル情報を出力します。

[no%]param

パラメータの場所の一覧情報を出力します。スカラー値 (たとえば、intchar *) の完全指定の型情報および型名を出力しますが、タグタイプの完全な定義は出力されません。

[no%]variable

構文的にグローバル変数およびローカル変数である変数の場所の一覧情報を出力します。これには、ファイルおよび関数の static は含まれますが、クラスの static および externs は含まれません。スカラー値 (intchar * など) の完全指定の型情報および型名を出力しますが、タグタイプの完全な定義は出力されません。

[no%]decl

関数と変数の宣言、メンバー関数、および class 宣言の静的なデータメンバーを出力します。

[no%]tagtype

param および variable データセットから参照されるタグタイプの完全指定の型情報、およびテンプレートの定義を出力します。

[no%]macro

マクロ情報を出力します。

[no%]codetag

DWARF コードタグ (Stabs N_PATCH とも呼ばれます) を出力します。これは、RTC および discover によって使用されるビットフィールド、構造体のコピー、およびスピルに関する情報です。

[no%]hwcpro

ハードウェアカウンタプロファイルに関する重要な情報を生成します。この情報には、ldst_mapld/st 命令と参照されているシンボルテーブルのエントリのマッピング、およびバックトラックが分岐先を超えていないことを確認するため使用される分岐先アドレスの branch_target テーブルが含まれています。詳細は、-xhwcprof を参照してください。


注 -  ldst_map の情報を出力するには、タグタイプ情報が存在している必要があります。この要件が満たされていない場合は、ドライバがエラーを発行します。

次のマクロは、-xdebuginfo およびほかのオプションの組み合わせに次のように展開されます。

-g = -g2

-gnone =
        -xdebuginfo=%none
        -xglobalize=no
        -xpatchpadding=fix
        -xkeep_unref=no%funcs,no%vars

-g1 =
        -xdebuginfo=line,param,codetag
        -xglobalize=no
        -xpatchpadding=fix
        -xkeep_unref=no%funcs,no%vars

-g2 =
        -xdebuginfo=line,param,decl,variable,tagtype,codetag
        -xglobalize=yes
        -xpatchpadding=fix
        -xkeep_unref=funcs,vars

-g3 =

        -xdebuginfo=line,param,decl,variable,tagtype,codetag,macro
        -xglobalize=yes
        -xpatchpadding=fix
        -xkeep_unref=funcs,vars