Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.14 –d{y|n}

実行可能ファイル全体に対して、動的ライブラリを使用可能または使用不可にします。

  • –dy: はい、動的/共有ライブラリを使用できます

  • -dn: いいえ、動的/共有ライブラリを使用できません

このオプションを指定しない場合は、デフォルトとして -dy が使用されます。

-Bx とは異なり、このオプションは実行可能ファイル全体に適用され、コマンド行で 1 回だけ使用します。

-dy|-dn は、ローダーおよびリンカーのオプションです。これらのオプションを付けてコンパイルとリンクを別々に行う場合は、リンクでも同じオプションを指定する必要があります。

64 ビットの Solaris 環境で共有動的ライブラリとしてだけ使用できるシステムライブラリはほとんどありません。これらのシステムライブラリには、libm.so および libc.so があります。libm.alibc.a は提供していません。このため、64 ビット Solaris プラットフォームと 32 ビット Solaris x86 プラットフォーム、Solaris 10 release 以降の 32 ビット Solaris プラットフォームのすべてで、-dn および -Bstatic がリンクエラーを引き起こすことがあります。この場合、アプリケーションを動的ライブラリとリンクさせる必要があります。