Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

4.3.1 構文

Cray ポインタの POINTER 文は次の形式で記述します。

POINTER  ( pointer_name, pointee_name [array_spec] ), …

pointer_namepointee_namearray_spec のそれぞれの意味は、次のとおりです。

pointer_name

対応する pointee_name へのポインタです。

pointer_name には pointee_name のアドレスが含まれます。pointer_name にはスカラー変数名を指定してください (構造型は指定できません)。禁止事項: 定数、構造体の名前、配列、または関数。

pointee_name

対応する pointer_name の指示先です。

制限事項 : 変数名、配列の宣言子、配列名を指定してください。

array_spec

array_spec を指定する場合は、明示的な実体があるもの (定数または非定数のサイズを持つもの)、または仮のサイズを持つものを指定してください。

例: 2 つの指示先に対して Cray ポインタを宣言できます。

    POINTER ( p, b ),  ( q, c )

前述の例では、Cray ポインタ p とその指示先 b、Cray ポインタ q とその指示先 c を宣言しています。

例: 配列に対して Cray ポインタを宣言することもできます。

     POINTER ( ix, x(n, 0:m) )

この例では、Cray ポインタ ix とその指示先 x を宣言しています。同時に、xn × m+1 次元の配列であることを宣言しています。