Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.152 –xmodel=[small | kernel | medium]

(x86)Solaris x64 プラットフォームで共有オブジェクトのデータアドレスモデルを指定します。

-xmodel オプションを使用すると、コンパイラで Oracle Solaris x64 プラットフォーム用の 64 ビット共有オブジェクトを作成できます。このオプションは、そのようなオブジェクトのコンパイル時にのみ指定してください。

このオプションは、64 ビットに対応した x86 プラットフォーム ("x64") で -m64 が指定されている場合にのみ有効です。

small

このオプションは、実行されるコードの仮想アドレスがリンク時にわかっていて、すべてのシンボルが 0 から 231 - 224 - 1 までの範囲の仮想アドレスに配置されることがわかっているスモールモデルのコードを生成します。

kernel

すべてのシンボルが 264 - 231 - 264 - 224 の範囲で定義されるカーネルモデルのコードを生成します。

medium

データセクションへのシンボリック参照の範囲に関する前提がないミディアムモデルのコードを生成します。テキストセクションのサイズとアドレスは、スモールコードモデルの場合と同じように制限されます。静的データが大量にあるアプリケーションでは、-m64 を指定してコンパイルするときに、-xmodel=medium が必要になることがあります。

-xmodel を指定しない場合、コンパイラは -xmodel=small と見なします。引数を指定せずに-xmodel を指定すると、エラーになります。

この範囲内でオブジェクトにアクセスすることが確実であれば、必ずしもすべてのルーチンをこのオプションでコンパイルする必要はありません。