Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.136 –xivdep[=p]

!DIR$ IVDEP 指令の解釈を無効または設定します。

IVDEP 指令は、ループ内で検出された一部またはすべての配列参照のループがもたらす依存関係を無視し、特にほかの方法では実行できないマイクロベクトル化、配布、ソフトウェアパイプラインなどのさまざまなループの最適化を実行するように、コンパイラに指示します。これは、依存関係が重要ではない、または依存関係が実際に発生しないことをユーザーが把握している状況で使用されます。

!DIR$ IVDEP 指令の解釈は、-xivdep オプションの値に応じて異なります。p の次の値は、次のように解釈されます。

loop — 推測されるループがもたらすベクトル依存関係を無視します。
loop_any — すべてのループがもたらすベクトル依存関係を無視します。
back — 推測される後方へのループがもたらすベクトル依存関係を無視します。
back_any — すべての後方へのループがもたらすベクトル依存関係を無視します。
none — 依存関係を無視しません (IVDEP 指令を無効にします)。

これらの解釈は、ほかのベンダーの IVDEP 指令の解釈と互換性があります。

—xivdep が指定されていない場合、および引数を使用せずに —xivdep が指定されている場合のデフォルトはどちらも —xivdep=loop です。これは、!DIR$ IVDEP 指令がデフォルトで有効であることを示します。

詳細は、IVDEP ディレクティブを参照してください。