Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

3.4.134 –xipo_archive[={none|readonly|writeback}]

(SPARC) ファイル相互の最適化でアーカイブ (.a) ライブラリを取り込むことを可能にします。

値には、次のいずれかを指定します。

none
アーカイブファイルを処理しません。コンパイラは、-xipo を使用してコンパイルされたオブジェクトファイル、およびリンク時にアーカイブライブラリから抽出されたオブジェクトファイルに対して、モジュール相互のインライン化または最適化を適用しません。これを適用するには、-xipo と、-xipo_archive=readonly または -xipo_archive=writeback のいずれかをリンク時に指定する必要があります。
readonly
実行可能ファイルを生成する前に、アーカイブライブラリ (.a) に存在する -xipo でコンパイルしたオブジェクトファイルを使ってリンカーに渡すオブジェクトファイルを最適化します。
-xipo_archive=readonly オプションによって、リンク時に指定されたアーカイブライブラリのオブジェクトファイルに対する、モジュール相互のインライン化および内部手続きデータフロー解析が有効になります。ただし、モジュール間のインライン化によってほかのモジュールに挿入されたコード以外のアーカイブライブラリのコードに対する、モジュール間の最適化は有効になりません。
アーカイブライブラリ内のコードにモジュール相互の最適化を適用するには、-xipo_archive=writeback を指定する必要があります。これを行うと、コードが抽出されたアーカイブライブラリの内容が変更されることがあります。
writeback
実行可能ファイルを生成する前に、アーカイブライブラリ (.a) に存在する -xipo でコンパイルしたオブジェクトファイルを使ってリンカーに渡すオブジェクトファイルを最適化します。コンパイル中に最適化されたライブラリに含まれるオブジェクトファイルはすべて、その最適化されたバージョンに置き換えられます。
アーカイブライブラリの共通セットを使用する並列リンクでは、最適化されるアーカイブライブラリの独自のコピーを、各リンクでリンク前に作成する必要があります。

-xipo_archive の値が指定されていない場合、コンパイラは -xipo_archive=none に設定します。