Oracle® Solaris Studio 12.4: Fortran ユーザーズガイド

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更新: 2014 年 12 月
 
 

4.7.4 書式なしバイナリ入出力

ファイルを開くときに FORM='BINARY' と指定すると、レコード長がファイルに組み込まれないことを除いて、FORM='UNFORMATTED' とほぼ同じ結果になります。このデータがなければ、1 レコードの開始点と終了点を示す方法がありません。このように、後退する場所を知らせることができないので、FORM='BINARY' ファイルに対して BACKSPACE を実行できません。'BINARY' ファイルに対して READ を実行すると、入力リストの変数を設定するために必要な量のデータが読み込まれます。

  • WRITE 文。データはバイナリでファイルに書き込まれ、出力リストで指定された量のバイトが転送されます。

  • READ 文。入力リストの変数にデータが読み込まれ、リストで必要なだけのバイトが転送されます。ファイルにはレコードマークがないので、「レコードの終端」エラーは検出されません。検出されるエラーは、「ファイルの終端」または異常システムエラーだけです。

  • INQUIRE 文。FORM='BINARY' で開いたファイル上の INQUIRE は、次の結果を返します。

    FORM=”BINARY”ACCESS=”SEQUENTIAL”DIRECT=”NO”FORMATTED=”NO” UNFORMATTED=”YES”RECL=AND NEXTREC= は未定義です。

  • BACKSPACE 文。許可されていません。エラーが返されます。

  • ENDFILE 文。通常どおり、現在の位置でファイルを切り捨てます。

  • REWIND 文。通常どおり、ファイルの位置をデータの先頭に変更します。