ドメインはリソースの論理グループです。デフォルトでは、自動的に存在するデフォルトドメイン内に、ソフトウェアで検出および管理されるすべてのリソースが存在します。デフォルトドメインからリソースの一部を抽出し、それらのリソースをグループ化すると、個別の非デフォルトドメインを作成できます。
非デフォルトドメインを使用すると、構成的および管理的視点から物理環境をさらに分割するために論理パーティションを作成できます。たとえば、財務、エンジニアリング、カスタマサポートなどのサブドメインを作成できます。次に、これらの各非デフォルトドメインの内部に、ホストサーバー、ファブリックデバイスや I/O モジュール、パーティション、ネットワークや PVI クラウド、およびストレージクラウドを必要に応じて割り当てて、ドメインに必要な接続を提供できます。
管理者レベルの特権を持つユーザー (root、ofmadmin、および Windows 管理者) は、使用可能なすべてのリソースへのアクセス権を持ち、非デフォルトドメインを作成、更新、または削除できます (デフォルトドメインは削除できません)。これらのユーザーは、ドメインレベルの管理者権限をほかのユーザーに付与することもできます。
標準的な使用モデルでは、管理者レベルユーザー (root) はサイト管理者であり、非デフォルト管理者 (ドメイン管理者) は個別ドメインの管理者です。root により各非デフォルトドメインが作成されたあとで、個別のドメイン管理者ユーザーが自分の担当するドメインを管理できます。たとえば、ラックスペースおよびサービスを他社に販売するデータセンターについて考えてください。デフォルトドメイン管理者 (サイト管理者) はファブリックデバイスへのアクセスおよび制御を行い、各支払い企業用の個別ドメインを作成します。各会社のドメイン内では、多くの場合、エンドツーエンド接続用に数個のモジュールを使用できます。モジュールがデフォルトドメイン管理者により企業のドメイン内に置かれると、それ以降はドメインの非デフォルトドメイン管理者により企業ドメインの構成が行われます。
非デフォルトドメインには、ホストサーバー、ファブリックデバイスや I/O モジュール、パーティション、ネットワーククラウド、ストレージクラウド、およびユーザーを含めることができます。リソースがドメインに割り当てられると、ほかのドメインで使用できなくなります。リソースのすべてのコンポーネントが同じドメイン内に含まれている必要があり、ファブリックデバイスとファブリックデバイスを管理する Oracle Fabric Manager ホストが同じドメイン内に存在する必要があります。