ネットワーククラウドは、Oracle Fabric Manager のネットワーク役割および管理者役割によって構成および管理されます。
サポートされている 3 つすべてのタイプのクラウドで、デバイス間のネットワーク通信のトラフィックパスを定義するのに役立つポートのプールを選択します。クラウドは、すべての経路を手動で再定義する必要なくクラウド内のポートを容易に変更できるように、抽象化のレイヤーを提供します。
この情報を使用して、構成するクラウドのタイプを特定します。
パブリッククラウド - vNIC とデータセンターの従来の Ethernet スイッチ間の高速 (100GbE) 通信を提供します。パブリッククラウドは、IB ファブリック内のデバイス間の通信 (east-west トラフィック) も提供できます。これらのクラウドは PVI テクノロジを活用することで、vNIC 間の内部トラフィックも処理できます。IB スイッチではパブリッククラウドがサポートされています。
PVI クラウド - IB ファブリック内に全体が存在し、サーバーファブリックに接続されたサーバー間で堅牢で信頼性が高く、高速な水平トラフィック (east-west トラフィック) を提供します。IB ファブリック上のデバイス間の通信に PVI クラウドを構成することで、IB ファブリックのセキュアな超高速伝送速度を使用します。
ネットワーククラウド - ホストから Fabric Interconnect を介して Ethernet スイッチへのパス (north-south トラフィック)、および限定的な east-west トラフィックを提供します。ネットワーククラウドは、QoS プロファイルおよびプライベート vNIC をサポートしています。このタイプのネットワーククラウドは、Oracle Fabric Interconnect F1-15 と Oracle Fabric Interconnect F1-4 でサポートされています。パブリッククラウドおよび PVI クラウドは、Oracle IB スイッチハードウェア用に以前のネットワーククラウドという概念を置き換えて展開したものです。
ファブリックデバイスには、データセンターネットワークに接続される I/O ポートのセットが格納されています。ネットワーク管理者は、I/O リソースをサーバーに提供するために、これらのポートを Ethernet スイッチに接続します。
Oracle システム上の各 I/O ポートは、「クラウド」のセットへのアクセス権を提供するものと考えてください。たとえば、HR ネットワークへのアクセスを提供するネットワーククラウドが存在する場合があります。ネットワーク管理者について言えば、Oracle I/O ポートに接続する唯一の目的は、サーバー管理者にリソースへのアクセスを提供することです。次に、サーバー管理者は、ネットワーク管理者によって提供された一連のネットワークリソースにサーバーを接続します。サーバーが必要なリソースにアクセスしているかぎり、サーバー管理者は接続されている物理的な Oracle のポートに関心を持つことはありません。