SAN ブートプロファイル用の I/O テンプレートを作成するときは、必ずブート可能フィールドを選択してください。ブート可能オプションを設定すると、vHBA で I/O の読み取りと書き込みに加えて、サーバーの SAN ブートもサポートされます。
Oracle Fabric Manager は、1 つまたは 2 つのパスを使用した SAN ブート機能をサポートし、これらは I/O テンプレートを使って構成されます。二重パスは、同一の LUN に 2 つのパスを提供することで、ファブリックデバイスのファブリックを介した単一点障害を取り除き、SAN ブート情報の可用性を向上させます。1 つのパスが使用できない場合でも、通常は 2 つ目のパスを使用できます。
二重パス内の 2 つのパスが真の HA ではないため、パスのうち 1 つが使用できない場合、自動フェイルオーバーやフェイルバックは実行されません。その代わりに、二重パスはサーバーから SAN ブートへの接続を 2 つ提供します。1 つのパスを使用できない場合、マルチパスソフトウェアなどのホスト側の手法によってもう一方のパスを選択する必要があります。
二重パスのブート可能 I/O テンプレートでは、2 つの vHBA を構成する際に次の点を考慮します。
ストレージクラウド内で 2 つの FC ポートを構成する必要があります。ストレージクラウド内に 2 つ以上のポートが存在しない場合、HA vHBA を作成することはできません。二重パスを動作させる方法によっては、ストレージクラウド内に 2 つ以上のポートが存在しているかぎり、同一のモジュールまたはファブリックデバイス上にストレージポートを保持できます。
I/O テンプレートエディタで、2 つの単一の vHBA を作成する代わりに HA vHBA オプションを使用する必要があります。
2 つの vHBA が同一の LUN に接続されている必要があります。サーバーの SAN ブート情報を複数の LUN 上に配置することはできません。2 つの vHBA は同一の LUN に接続されるため、同一のストレージクラウド内の 2 つの vHBA を終端させることになります。