この手順では、InfiniBand SR-IOV 仮想機能を I/O ドメインに追加する方法について説明します。
primary# ldm stop-domain domain-name
vf-name は、仮想機能の仮名またはパス名です。推奨される方法は、仮名を使用することです。domain-name は仮想機能を追加するドメインの名前を指定します。指定された I/O ドメインは、アクティブでない状態またはバインドされた状態である必要があります。
primary# ldm add-io vf-name domain-name
primary# ldm start-domain domain-name
次の例に、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 仮想機能を iodom1 I/O ドメインに追加する方法を示します。
まず、割り当てる仮想機能を識別します。
primary# ldm list-io NAME TYPE BUS DOMAIN STATUS ---- ---- --- ------ ------ pci_0 BUS pci_0 primary IOV ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0 PF pci_0 primary ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF0 VF pci_0 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF1 VF pci_0 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 VF pci_0 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF3 VF pci_0
I/O ドメインに仮想機能を追加するには、割り当て解除する必要があります。DOMAIN 列は、仮想機能が割り当てられているドメインの名前を示します。この例では、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 がドメインに割り当てられていません。
ドメインに仮想機能を追加するには、ドメインがアクティブでないかバインドされた状態である必要があります。
primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 0.2% 0.2% 56m iodom1 active -n---- 5000 8 8G 33% 33% 25m
ldm list-domain 出力には、iodom1 I/O ドメインがアクティブであることが示されているため、それを停止する必要があります。
primary# ldm stop iodom1 LDom iodom1 stopped primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 0.0% 0.0% 57m iodom1 bound ------ 5000 8 8G
これで、I/O ドメインに仮想機能を追加できます。
primary# ldm add-io /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 iodom1 primary# ldm list-io ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 VF pci_0 iodom1
I/O ドメインの停止中に 1 つ以上の仮想機能を追加できます。たとえば、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF3 などのほかの未割り当ての仮想機能を iodom1 に追加できます。仮想機能を追加したら、I/O ドメインを再起動できます。
primary# ldm start iodom1 LDom iodom1 started primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 1.0% 1.0% 1h 18m iodom1 active -n---- 5000 8 8G 36% 36% 1m
この手順では、InfiniBand SR-IOV 仮想機能を I/O ドメインから削除する方法について説明します。
primary# ldm stop-domain domain-name
vf-name は、仮想機能の仮名またはパス名です。推奨される方法は、デバイスの仮名を使用することです。domain-name は仮想機能を削除するドメインの名前を指定します。指定された I/O ドメインは、アクティブでない状態またはバインドされた状態である必要があります。
primary# ldm remove-io vf-name domain-name
primary# ldm start-domain domain-name
次の例に、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 仮想機能を iodom1 I/O ドメインから削除する方法を示します。
まず、削除する仮想機能を識別します。
primary# ldm list-io NAME TYPE BUS DOMAIN STATUS ---- ---- --- ------ ------ pci_0 BUS pci_0 primary IOV ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0 PF pci_0 primary ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF0 VF pci_0 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF1 VF pci_0 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 VF pci_0 iodom1 /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF3 VF pci_0 iodom1
DOMAIN 列に、仮想機能が割り当てられているドメインの名前が表示されます。/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 仮想機能は iodom1 に割り当てられています。
I/O ドメインから仮想機能を削除するには、ドメインがアクティブでないかバインドされた状態である必要があります。ldm list-domain コマンドを使用して、ドメインの状態を判断します。
primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 0.3% 0.3% 29m iodom1 active -n---- 5000 8 8G 17% 17% 11m
この例では、iodom1 ドメインがアクティブであるため、停止する必要があります。
primary# ldm stop iodom1 LDOM iodom1 stopped primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 0.0% 0.0% 31m iodom1 bound ------ 5000 8 8G
これで、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 仮想機能を iodom1 から削除できます。
primary# ldm remove-io /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 iodom1 primary# ldm list-io NAME TYPE BUS DOMAIN STATUS ---- ---- --- ------ ------ ... /SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF2 VF pci_0 ...
仮想機能の DOMAIN 列は空になっています。
I/O ドメインの停止中に複数の仮想機能を削除できます。この例では、/SYS/MB/RISER1/PCIE4/IOVIB.PF0.VF3 仮想機能も削除できます。仮想機能を削除したら、I/O ドメインを再起動できます。
primary# ldm start iodom1 LDom iodom1 started primary# ldm list-domain NAME STATE FLAGS CONS VCPU MEMORY UTIL NORM UPTIME primary active -n-cv- UART 32 64G 0.3% 0.3% 39m iodom1 active -n---- 5000 8 8G 9.4% 9.4% 5s