Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

権利の使用によるドメインコンソールへのアクセスの制御

デフォルトでは、すべてのユーザーがすべてのドメインコンソールにアクセスできます。ドメインコンソールへのアクセスを制御するには、承認チェックを行うように vntsd デーモンを構成します。vntsd デーモンは、vntsd/authorization という名前のサービス管理機能 (SMF) プロパティーを提供します。このプロパティーを構成すると、ドメインコンソールまたはコンソールグループ用にユーザーおよび役割の承認チェックを有効にできます。承認チェックを有効にするには、svccfg コマンドを使用して、このプロパティーの値を true に設定します。このオプションが有効な場合、vntsd は、localhost のみで接続を待機して受け入れます。vntsd/authorization が有効な場合、listen_addr プロパティーに代替 IP アドレスを指定していても、vntsd は代替 IP アドレスを無視し、引き続き localhost のみで待機します。


Caution

注意  - localhost 以外のホストを使用するには、vntsd サービスを構成しないでください。 localhost 以外のホストを指定すると、制御ドメインからゲストドメインコンソールへの接続が制限されなくなります。ゲストドメインへのリモート接続に telnet コマンドを使用する場合は、平文のログイン認証がネットワーク上に渡されます。


デフォルトで、すべてのゲストコンソールへのアクセスの承認はローカルの承認記述データベースにあります。

solaris.vntsd.consoles:::Access All LDoms Guest Consoles::

usermod コマンドを使用して、ローカルファイル上のユーザーまたは役割に必要な承認を割り当てます。このコマンドは、指定のドメインコンソールまたはコンソールグループへのアクセスに、必要な承認を持つユーザーまたは役割のみを許可します。ネームサービスでユーザーまたは役割に承認を割り当てるには、System Administration Guide: Naming and Directory Services (DNS, NIS, and LDAP) を参照してください。