Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

バックエンドデバイス

    ゲストドメイン用の仮想ディスクは、多くのバックエンドの種類 (ファイル (file)、ZFS ボリューム (zvol)、物理ディスクまたは LUN (disk)、またはボリュームマネージャーのボリューム (disk)) について作成できます。ldmp2v コマンドは、次のいずれかの方法でバックエンドの種類として file または zvol が指定された場合、適切なサイズのファイルまたは ZFS ボリュームを自動的に作成します。

  • –b オプションを使用する

  • /etc/ldmp2v.conf ファイルの BACKEND_TYPE パラメータの値で指定する

バックエンドの種類が disk の場合、仮想ディスクのバックエンドデバイスとして物理ディスク、LUN、またはボリュームマネージャーのボリューム (Oracle Solaris Volume Manager および Veritas Volume Manager (VxVM)) を使用できます。準備フェーズの開始前に、適切なサイズのディスクまたはボリュームを作成する必要があります。物理ディスクまたは LUN の場合、ディスクのブロックまたは文字デバイスのスライス 2 として、たとえば /dev/dsk/c0t3d0s2 のようにバックエンドデバイスを指定します。ボリュームマネージャーのボリュームの場合、ボリュームのブロックまたは文字デバイスを、たとえば Oracle Solaris Volume Manager では /dev/md/dsk/d100、VxVM では /dev/vx/dsk/ldomdg/vol1 のように指定します。

    –B backend:volume:vdisk オプションでボリューム名と仮想ディスク名を指定しない限り、ゲスト用に作成するボリュームと仮想ディスクにはデフォルトの名前が付けられます。

  • backend は、使用するバックエンドの名前を指定します。バックエンドの種類が disk の場合は、backend を指定する必要があります。バックエンドの種類が file および zvol の場合は backend はオプションで、ldmp2v で作成されるファイルまたは ZFS ボリュームにデフォルト以外の名前を設定するために使用できます。デフォルトの名前は $BACKEND_PREFIX/guest-name/diskN です。

  • すべてのバックエンドの種類について volume はオプションで、ゲストドメインに作成する仮想ディスクサーバーボリュームの名前を指定します。指定されない場合、volumeguest-name-volN です。

  • すべてのバックエンドの種類について vdisk はオプションで、ゲストドメインのボリューム名を指定します。指定されない場合、vdiskdiskN です。


注 - 変換プロセス中、制御ドメイン内で名前を確実に一意にするために、仮想ディスクは一時的に guest-name-diskN という名前に変更されます。

backendvolume、または vdisk に空白の値を指定するには、コロン区切り文字だけを入力します。たとえば、–B ::vdisk001 と指定すると、仮想ディスク名が vdisk001 に設定され、バックエンドとボリュームにはデフォルトの名前が使用されます。vdisk を指定しない場合は、最後のコロン区切り文字を省略できます。たとえば、–B /ldoms/ldom1/vol001:vol001 とした場合、バックエンドファイル名が /ldoms/ldom1/vol001、ボリューム名が vol001 に指定されます。デフォルトの仮想ディスク名は disk0 です。