Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

監査を有効にする方法

システムで Oracle Solaris の監査機能を構成および有効化する必要があります。Oracle Solaris 11 の監査はデフォルトで有効になっていますが、いくつかの構成段階を実行する必要があります。


注 - 既存のプロセスは、仮想化ソフトウェア (vs) クラスに対しては監査されません。この手順は、必ず通常のユーザーがシステムにログインする前に実行してください。
  1. /etc/security/audit_event ファイルおよび /etc/security/audit_class ファイルにカスタマイズを追加します。

    これらのカスタマイズは、Oracle Solaris のアップグレード全体に保持されますが、Oracle Solaris の新規インストール後は再度追加する必要があります。

    1. 次のエントリが存在していない場合は、audit_event ファイルに追加します。
      40700:AUE_ldoms:ldoms administration:vs
    2. 次のエントリが存在していない場合は、audit_class ファイルに追加します。
      0x10000000:vs:virtualization_software
  2. (Oracle Solaris 10) vs クラスを /etc/security/audit_control ファイルに追加します。

    次の例の /etc/security/audit_control の部分は、vs クラスを指定する方法を示しています。

    dir:/var/audit
    flags:lo,vs
    minfree:20
    naflags:lo,na
  3. (Oracle Solaris 10) 監査機能を有効にします。
    1. bsmconv コマンドを実行します。
      # /etc/security/bsmconv
    2. システムをリブートします。
  4. (Oracle Solaris 11) vs 監査クラスを事前選択します。
    1. すでに選択されている監査クラスを確認します。

      すでに選択されているすべての監査クラスが、更新済みのクラスのセットの一部であることを確認します。次の例は、lo クラスがすでに選択されていることを示しています。

      # auditconfig -getflags
      active user default audit flags = lo(0x1000,0x1000)
      configured user default audit flags = lo(0x1000,0x1000)
    2. vs 監査クラスを追加します。
      # auditconfig -setflags [class],vs

      class は、コンマで区切ったゼロ以上の監査クラスです。/etc/security/audit_class ファイルで、監査クラスのリストを確認できます。Oracle VM Server for SPARC システムに vs クラスを含めてください。

      たとえば、次のコマンドは、lo および vs クラスの両方を選択します。

      # auditconfig -setflags lo,vs
    3. (オプション) プロセスを、管理者または構成者のいずれかとして監査する場合は、システムからログアウトします。

      ログアウトしたくない場合は、Oracle Solaris 11.1 Administration: Security Services のHow to Update the Preselection Mask of Logged In Usersを参照してください。

  5. 監査ソフトウェアが実行されていることを確認します。
    # auditconfig -getcond

    監査ソフトウェアが実行されている場合は、出力に audit condition = auditing が表示されます。