Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 5 月
 
 

PCIe バスの割り当てによってルートドメインを作成する方法

Oracle VM Server for SPARC ソフトウェアを使用して、PCIe バス全体 (別名「ルートコンプレックス」) をドメインに割り当てることができます。PCIe バス全体は、PCIe バス自体と、そのすべての PCI スイッチとデバイスで構成されます。サーバーに存在する PCIe バスは、pci@400 (pci_0) などの名前により識別されます。PCIe バス全体で構成された I/O ドメインは、「ルートドメイン」とも呼ばれます。

次の図は、3 つのルートコンプレックス (pci_0pci_1pci_2) が存在するシステムを示しています。

図 6-1  PCIe バスのルートドメインへの割り当て

image:この図は、PCIe バスをルートドメインに割り当てる方法を示しています。

PCIe バスで作成できるルートドメインの最大数は、サーバー上で使用できる PCIe バスの数に依存します。システムで利用可能な PCIe バスの数を確認するには、ldm list-io を使用します。

PCIe バスをルートドメインに割り当てると、そのバス上のすべてのデバイスはそのルートに所有されます。そのバス上の任意の PCIe エンドポイントデバイスをほかのドメインに割り当てることができます。

Oracle VM Server for SPARC 環境でサーバーが最初に構成されるとき、または factory-default 構成を使用しているときに、primary ドメインはすべての物理デバイスリソースにアクセスできます。したがって、システムに構成されているルートドメインは primary ドメインのみであり、このドメインがすべての PCIe バスを所有します。