Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

CD、DVD および ISO イメージ

コンパクトディスク (Compact Disc、CD) またはデジタル多用途ディスク (Digital Versatile Disc、DVD) のエクスポートは、通常のディスクと同じ方法で実行できます。CD または DVD をゲストドメインにエクスポートするには、CD または DVD デバイスのスライス 2 をフルディスクとして、つまり slice オプションを指定しないでエクスポートします。


注 - CD または DVD ドライブ自体をエクスポートすることはできません。CD または DVD ドライブの中にある CD または DVD のみをエクスポートできます。このため、CD または DVD はエクスポート前にドライブ内に存在している必要があります。また、CD または DVD をエクスポートできるようにするには、その CD または DVD がサービスドメインで使用中になっていない必要があります。特に、ボリューム管理ファイルシステムの volfs サービスが CD または DVD を使用していてはいけません。volfs によるデバイスの使用を解除する方法については、CD または DVD をサービスドメインからゲストドメインにエクスポートする方法を参照してください。

ファイルまたはボリュームに CD または DVD の ISO (国際標準化機構) イメージが格納されている場合に、そのファイルまたはボリュームをフルディスクとしてエクスポートすると、ゲストドメインで CD または DVD として表示されます。

CD、DVD、または ISO イメージをエクスポートすると、自動的にゲストドメインで読み取り専用デバイスとして表示されます。ただし、ゲストドメインから CD の制御操作を実行することはできません。つまり、ゲストドメインから CD の起動、停止、または取り出しは実行できません。エクスポートされた CD、DVD、または ISO イメージをブート可能な場合は、対応する仮想ディスクでゲストドメインをブートできます。

たとえば、Oracle Solaris OS インストール DVD をエクスポートした場合は、その DVD に対応する仮想ディスク上のゲストドメインをブートし、その DVD からゲストドメインをインストールすることができます。これを行うには、ゲストドメインで ok プロンプトが表示されたときに次のコマンドを使用します。

ok boot /virtual-devices@100/channel-devices@200/disk@n:f

n は、エクスポートされた DVD を表す仮想ディスクのインデックスです。


注 - Oracle Solaris OS インストール DVD をエクスポートし、その DVD に対応する仮想ディスク上でゲストドメインをブートしてゲストドメインをインストールする場合、インストール中に DVD を変更することはできません。このため、異なる CD または DVD をリクエストするインストール手順は省略する必要がある場合があります。または、リクエストされたメディアにアクセスするための代替パスを指定する必要があります。