Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

アクティブなドメインの移行

アクティブなドメインを移行するときは、移行元ドメイン、ソースマシン、およびターゲットマシンに対して特定の要件と制限があります。詳細については、ドメイン移行の制限を参照してください。


ヒント  - ソースマシンとターゲットマシンの両方のプライマリドメインに仮想 CPU をさらに追加することで、移行全体の時間を短縮できます。各 primary ドメインのコア全体を 2 個以上にすることをお勧めしますが、必須ではありません。

移行処理の間にドメインの「時間が遅れ」ます。このタイムロスの問題を軽減するには、移行元ドメインと、Network Time Protocol (NTP) サーバーなどの外部時間ソースを同期します。ドメインを NTP クライアントとして構成すると、ドメインの日時は移行が完了してからすぐに修正されます。

ドメインを Oracle Solaris 10 NTP クライアントとして構成するには、System Administration Guide: Network Services のManaging Network Time Protocol (Tasks)を参照してください。ドメインを Oracle Solaris 11 NTP クライアントとして構成する場合は、Introduction to Oracle Solaris 11 Network Services のManaging Network Time Protocol (Tasks)を参照してください。


注 - 移行の最後の中断フェーズで、ゲストドメインがわずかに遅延することがあります。特に、TCP のようにプロトコルに再試行メカニズムが含まれる場合、または NFS over UDP のようにアプリケーションレベルで再試行メカニズムが存在する場合、この遅延によって認識できるようなネットワーク通信の遅延が発生しないようにしてください。ただし、ゲストドメインが Routing Information Protocol (RIP) のようにネットワークの影響を受けやすいアプリケーションを実行する場合、操作を試みるとドメインでわずかな遅延や中断が発生することがあります。この遅延は、ゲストネットワークインタフェースが破損してしていて、中断フェーズ中に再作成されるときの短い期間に発生します。