Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

仮想ディスクマルチパスを構成する方法

Figure 10–2を参照してください。

  1. 仮想ディスクバックエンドを primary サービスドメインからエクスポートします。
    primary# ldm add-vdsdev mpgroup=mpgroup1 backend-path1 volume@primary-vds0

    backend-path1 は、primary ドメインからの仮想ディスクバックエンドへのパスです。

  2. 同じ仮想ディスクバックエンドを alternate サービスドメインからエクスポートします。
    primary# ldm add-vdsdev mpgroup=mpgroup1 backend-path2 volume@alternate-vds0

    backend-path2 は、alternate サービスドメインからの仮想ディスクバックエンドへのパスです。


    注 - backend-path1 および backend-path2 は、同じ仮想ディスクバックエンドのパスですが、それらのエクスポート元は異なる 2 つのドメイン (primaryalternate) です。これらのパスは、primary サービスドメインおよび alternate サービスドメインの構成に応じて、同じ場合もあれば、異なる場合もあります。volume 名はユーザーが選択します。これは、両方のコマンドで同じ場合もあれば、異なる場合もあります。
  3. 仮想ディスクをゲストドメインにエクスポートします。
    primary# ldm add-vdisk disk-name volume@primary-vds0 domain-name

    注 - 仮想ディスクバックエンドを複数のサービスドメインを介して複数回エクスポートしていますが、ゲストドメインに割り当てて、いずれかのサービスドメインを介して仮想ディスクバックエンドに関連付ける仮想ディスクは 1 つのみです。
使用例 10-1  Mpgroup を使用してプライマリドメインと代替ドメインの両方の仮想ディスクサービスに LUN を追加

次は、LUN を作成し、同じ mpgroup を使用してプライマリドメインと代替ドメインの両方の仮想ディスクサービスにそれを追加する方法を示しています。

    LUN にアクセスするときにどちらのドメインを最初に使用するのかを決定するには、ドメインにディスクを追加するときに、関連するパスを指定します。

  • 仮想ディスクデバイスを作成します。

    primary# ldm add-vdsdev mpgroup=ha lun1@primary-vds0
    primary# ldm add-vdsdev mpgroup=ha lun1@alternate-vds0
  • primary-vds0 からの LUN を最初に使用するには、次のコマンドを実行します。

    primary# ldm add-vdisk disk1 lun1@primary-vds0 gd0
  • alternate-vds0 からの LUN を最初に使用するには、次のコマンドを実行します。

    primary# ldm add-vdisk disk1 lun1@alternate-vds0 gd0

仮想ディスクマルチパスの結果

仮想ディスクをマルチパスで構成し、ゲストドメインを起動すると、仮想ディスクは関連付けられているいずれかのサービスドメインを介してバックエンドにアクセスします。このサービスドメインが利用できなくなると、仮想ディスクは、同じマルチパスグループに属する別のサービスドメインを介してバックエンドへのアクセスを試みます。


Caution

注意  - マルチパスグループ (mpgroup) を定義する場合、同じ mpgroup に属する仮想ディスクバックエンドは、事実上同じ仮想ディスクバックエンドにする必要があります。異なるバックエンドを同じ mpgroup に追加すると、予期しない動作が生じ、それらのバックエンドに格納されているデータが消失または破損する可能性があります。