Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

PVLAN の要件

ldm add-vnet コマンドと ldm set-vnet コマンドを使用すると PVLAN を構成できます。これらのコマンドを使用して pvlan プロパティーを設定します。PVLAN を正しく構成するには pvid プロパティーも指定する必要があります。

この機能には Oracle Solaris 11.2.4.0.0 (SRU 4) OS 以降が必要です。

    PVLAN を構成するには、次の情報を指定する必要があります。

  • プライマリ VLAN ID。プライマリ VLAN ID は、1 つの仮想ネットワークデバイスの PVLAN を構成するために使用されるポート VLAN ID (PVID) です。この構成により、ゲストドメインが VLAN パケットを確実に受信できるようになります。PVLAN の VID を構成することはできません。この値は pvid プロパティーによって表されます。

  • セカンダリ VLAN ID。セカンダリ VLAN ID は、PVLAN 機能を提供するために特定の VLAN によって使用されます。この情報は、pvlan 値の secondary-vid 部分として指定します。secondary-vid は、1 から 4094 の範囲の整数値です。プライマリ VLAN には多数のセカンダリ VLAN を含めることができますが、次の制限があります。

    • プライマリ VLAN ID もセカンダリ VLAN ID もデフォルトの VLAN ID と同じにすることはできません。

    • 隔離とコミュニティーのどちらの PVLAN タイプでも、プライマリ VLAN ID とセカンダリ VLAN ID を同じ値にすることはできません。

    • 各プライマリ VLAN は、分離された PVLAN を 1 つだけ構成できます。したがって、同じプライマリ VLAN ID を使用する 2 つの分離された PVLAN を作成することはできません。

    • プライマリ VLAN には複数のコミュニティー VLAN を含めることができますが、次の制限があります。

      • プライマリ VLAN ID をセカンダリ VLAN ID として使用して別のコミュニティー PVLAN を作成することはできません。

        たとえば、3 のプライマリ VLAN ID と 100 のセカンダリ VLAN ID を持つコミュニティー PVLAN がある場合は、3 をセカンダリ VLAN ID として使用する別のコミュニティー PVLAN を作成することはできません。

      • セカンダリ VLAN ID をプライマリ VLAN ID として使用してコミュニティー PVLAN を作成することはできません。

        たとえば、3 のプライマリ VLAN ID と 100 のセカンダリ VLAN ID を持つコミュニティー PVLAN がある場合は、100 をプライマリ VLAN ID として使用する別のコミュニティー PVLAN を作成することはできません。

      • セカンダリ VLAN ID が、通常の仮想ネットワークまたは VNIC の VLAN ID としてすでに使用されていてはいけません。


      Caution

      注意  - Logical Domains Manager は、特定の仮想スイッチ上の仮想ネットワークの構成しか検証できません。同じバックエンドデバイス上の Oracle Solaris VNIC に対して PVLAN 構成を設定する場合は、すべての VNIC および仮想ネットワークにわたって同じ要件が満たされていることを確認してください。


  • PVLAN タイプ。この情報は pvlan 値の pvlan-type 部分として指定します。pvlan-type は、次の値のいずれかです。

    • isolated隔離 PVLAN に関連付けられたポートは、バックエンドネットワークデバイス上のすべてのピア仮想ネットワークおよび Oracle Solaris 仮想 NIC から隔離されます。パケットは、その PVLAN に指定された値に基づく外部ネットワークにのみ到達します。

    • communityコミュニティー PVLAN に関連付けられたポートは、同じコミュニティー PVLAN 内に存在するほかのポートと通信できますが、その他のすべてのポートから隔離されます。パケットは、その PVLAN に指定された値に基づく外部ネットワークに到達します。