次の図は、サービスドメイン内の個別の仮想スイッチインスタンス (vsw0 と vsw1) に接続され、2 つの別の物理インタフェースを使用する 2 つの仮想ネットワーク (vnet0 と vnet1) を示しています。物理インタフェースは、Oracle Solaris 10 では nxge0 および nxge1、Oracle Solaris 11 では net0 および net1 です。図に、Oracle Solaris 10 物理インタフェース名を示します。
サービスドメインの物理リンクに障害が発生した場合、その物理デバイスにバインドされた仮想スイッチデバイスがリンクの障害を検出します。次に、仮想スイッチデバイスは、その仮想スイッチにバインドされた対応する仮想ネットワークデバイスに障害を伝播します。仮想ネットワークデバイスは、このリンクイベントの通知をゲスト LDom_A の IP 層に送信し、その結果、IPMP グループのもう一方の仮想ネットワークデバイスにフェイルオーバーします。
図 11-7 個別の仮想スイッチインスタンスに接続された 2 つの仮想ネットワーク
次の図に示すように、各仮想ネットワークデバイス (vnet0 および vnet1) を異なるサービスドメインの仮想スイッチインスタンスに接続すると、論理ドメインでの信頼性をさらに高めることができます。この場合、物理ネットワークの障害に加えて、LDom_A が仮想ネットワークの障害を検出し、サービスドメインがクラッシュまたは停止したあとでフェイルオーバーを引き起こすことができます。
図 11-8 それぞれ異なるサービスドメインに接続された仮想ネットワークデバイス
詳細については、Oracle Solaris 10 Oracle Solaris Administration: IP Services または Oracle Solaris 11.1 Information Library の Oracle Solaris ネットワークの確立の項目を参照してください。