I/O ドメインは、PCIe バス、ネットワークインタフェースユニット (NIU)、PCIe エンドポイントデバイス、および PCIe シングルルート I/O 仮想化 (SR-IOV) の仮想機能など、1 つ以上の I/O デバイスに直接アクセスできる場合があります。
この種類の I/O デバイスへの直接アクセスは、次のことを提供するためにより多くの I/O 帯域幅を使用できることを意味します。
I/O ドメイン内のアプリケーションへのサービスの提供
ゲストドメインへの仮想 I/O サービスの提供
次の基本的なガイドラインにより、I/O 帯域幅を効率的に使用することができます。
CPU リソースを CPU コアの細分度で割り当てます。I/O デバイスの種類と I/O ドメイン内の I/O デバイスの数に基づいて、1 つ以上の CPU コアを割り当てます。
たとえば、1G ビット/秒の Ethernet デバイスは、10G ビット/秒の Ethernet デバイスと比べて、より少ない CPU コアで全帯域幅を使用できる可能性があります。
メモリー要件を順守します。メモリー要件は、ドメインに割り当てる I/O デバイスの種類によって異なります。I/O デバイスごとに最低 4 ギガバイト以上が推奨されます。割り当てる I/O デバイスの数が多いほど、割り当てる必要があるメモリーが多くなります。
PCIe SR-IOV 機能を使用するときは、ほかの I/O デバイスで使用する可能性のある各 SR-IOV 仮想機能に対するガイドラインと同じガイドラインに従います。そのため、仮想機能から使用できる帯域幅を最大限に使用するには、1 つ以上の CPU コアとギガビット単位のメモリーを割り当てます。
多数の仮想機能を作成して、十分な CPU およびメモリーリソースがないドメインに割り当てると、最適な構成にならない可能性があることに注意してください。
SPARC T5 および SPARC M6 プラットフォームまでの SPARC システムでは、提供される割り込み数が制限されているので、Oracle Solaris は各デバイスが使用可能な割り込み数を制限します。デフォルトの制限は一般的なシステム構成のニーズに一致する必要がありますが、特定のシステム構成ではこの値の調整が必要になることがあります。割り込み制限の調整を参照してください。