たとえば、次のコマンドを使用して、ポートの範囲が 5000 - 5100 の仮想コンソール端末集配信装置サービス (primary-vcc0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vcc port-range=5000-5100 primary-vcc0 primary
たとえば、次のコマンドを使用して、仮想ディスクサーバー (primary-vds0) を制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vds primary-vds0 primary
各論理ドメインが仮想スイッチを使用して外部と通信する必要がある場合は、GLDv3 準拠のネットワークアダプタを仮想スイッチに割り当てます。
Oracle Solaris 10 の場合は、ネットワークアダプタの仮想スイッチサービスを、制御ドメインに追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=network-device vsw-service primary
たとえば、次のコマンドを使用して、ネットワークアダプタ nxge0 の仮想スイッチサービス (primary-vsw0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=nxge0 primary-vsw0 primary
Oracle Solaris 11 の場合は、ゲストドメインのネットワークに使用するネットワークデバイスの仮想スイッチサービス (primary-vsw0) を追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=network-device vsw-service primary
たとえば、次のコマンドを使用して、ネットワークデバイス net0 の仮想スイッチサービス (primary-vsw0) を、制御ドメイン (primary) に追加します。
primary# ldm add-vsw net-dev=net0 primary-vsw0 primary
ldm list-netdev -b コマンドを使用すると、仮想スイッチで使用できるバックエンドのネットワークデバイスを判定できます。仮想スイッチを参照してください。
net-dev プロパティーの値は、ldm set-vsw コマンドを使用すると、直接更新できます。
次のプロセスは Oracle Solaris 10 OS のみに適用されるため、Oracle Solaris 11 システムでは実行しないでください。
このコマンドによって、仮想スイッチに MAC アドレスが自動的に割り当てられます。ldm add-vsw コマンドに、オプションとして独自の MAC アドレスを指定できます。ただし、この場合、指定した MAC アドレスが既存の MAC アドレスと競合していないことの確認は、ユーザーが責任を持って行います。
追加された仮想スイッチが、基本となる物理アダプタに代わりプライマリネットワークインタフェースとなる場合は、動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーによってドメインに同じ IP アドレスが割り当てられるように、仮想スイッチに物理アダプタの MAC アドレスを割り当てる必要があります。制御ドメインまたはサービスドメインとその他のドメイン間のネットワークの有効化 (Oracle Solaris 10 のみ)を参照してください。
primary# ldm add-vsw mac-addr=2:04:4f:fb:9f:0d net-dev=nxge0 primary-vsw0 primary
次のように出力されるはずです。
primary# ldm list-services primary VDS NAME VOLUME OPTIONS DEVICE primary-vds0 VCC NAME PORT-RANGE primary-vcc0 5000-5100 VSW NAME MAC NET-DEV DEVICE MODE primary-vsw0 02:04:4f:fb:9f:0d nxge0 switch@0 prog,promisc