Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

印刷ビューの終了

更新: 2015 年 5 月
 
 

コアの最大数の制約を適用する方法

コアの最大数の制約を設定する前に、ドメインでコア全体の制約が有効になっていることを確認します。

コアの最大数の制約は、アクティブでないドメインでのみ有効化、変更、または無効化でき、バインドされているドメインまたはアクティブなドメインでは実行できません。制御ドメインでコアの最大数の制約を更新する前に、まず遅延再構成を開始する必要があります。

  1. ドメインでコアの最大数の制約を有効にします。
    primary# ldm set-domain max-cores=max-number-of-CPU-cores domain-name

    注 - それらのコアに関連付けられている暗号化装置は、コアの追加に影響されません。このため、システムがドメインに対して自動的に、関連付けられている暗号化装置の追加を行うことはありません。ただし、暗号化装置は、コアの最後の仮想 CPU が削除されるときにのみ、自動的に削除されます。この操作によって、暗号化装置の「孤立」を避けます。
  2. コア全体の制約が有効にされていることを確認します。
    primary# ldm ls -o resmgmt domain-name
  3. ドメインをバインドし、再起動します。
    primary# ldm bind domain-name
    primary# ldm start domain-name

    この時点で、ハードパーティション分割を使ったドメインを使用できます。

使用例 13-2  コアの最大数の制約の適用

この例は、max-cores プロパティーを設定してコアの最大数を 3 つのコアに制限し、制約が有効にされていることを確認する方法を示しています。

primary# ldm set-domain max-cores=3 ldg1
primary# ldm ls -o resmgmt ldg1
NAME
ldg1

CONSTRAINT
    cpu=whole-core
    max-cores=3

この時点で、ハードパーティション分割を使ったドメインを使用できます。

次の例では、バインドされていない非アクティブな ldg1 ドメインからコアの最大数の制約を削除しますが、コア全体の制約はそのまま残します。

primary# ldm stop ldg1
primary# ldm unbind ldg1
primary# ldm set-domain max-cores=unlimited ldg1

また、ldg1 ドメインからコアの最大数の制約とコア全体の制約の両方を削除するには、次のように、コアの代わりに仮想 CPU を割り当てます。

primary# ldm set-vcpu 8 ldg1

いずれの場合も、ドメインをバインドし、再起動します。

primary# ldm bind ldg1
primary# ldm start ldg1