ldm add-vdisk コマンドを使用してドメインに仮想ディスクを追加する際に、id プロパティーを設定して、その仮想ディスクのデバイス番号を指定できます。
ldm add-vdisk [id=disk-id] disk-name volume-name@service-name domain-name
ドメインの各仮想ディスクには、ドメインがバインドされるときに割り当てられる一意のデバイス番号があります。id プロパティーを設定して仮想ディスクを明示的なデバイス番号で追加した場合、指定したデバイス番号が使用されます。デバイス番号を指定しなかった場合、使用可能なもっとも小さいデバイス番号が自動的に割り当てられます。その場合、割り当てられるデバイス番号は、仮想ディスクがドメインに追加された方法によって異なります。仮想ディスクに最終的に割り当てられたデバイス番号は、ドメインがバインドされるときに ldm list-bindings コマンドの出力で確認できます。
仮想ディスクが構成されたドメインで Oracle Solaris OS を実行している場合、そのドメインでは、各仮想ディスクは c0dn ディスクデバイスとして表示されます。n は仮想ディスクのデバイス番号です。
次の例では、ldg1 ドメインに、rootdisk と pdisk という 2 つの仮想ディスクがあります。rootdisk のデバイス番号は 0 (disk@0) で、ドメインではディスクデバイス c0d0 として表示されます。pdisk のデバイス番号は 1 (disk@1) で、ドメインではディスクデバイス c0d1 として表示されます。
primary# ldm list-bindings ldg1 ... DISK NAME VOLUME TOUT DEVICE SERVER MPGROUP rootdisk dsk_nevada@primary-vds0 disk@0 primary pdisk c3t40d1@primary-vds0 disk@1 primary ...
注意 - デバイス番号が仮想ディスクに明示的に割り当てられていない場合、ドメインのバインドがいったん解除されたあとでふたたびバインドされると、デバイス番号が変更されることがあります。その場合、ドメインで実行している OS によって割り当てられたデバイス名も変更され、システムの既存の構成が損なわれることがあります。これは、たとえば、仮想ディスクがドメインの構成から削除されたときに起こる場合があります。 |