Oracle® VM Server for SPARC 3.2 管理ガイド

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更新: 2015 年 5 月
 
 

自動保存を使用した構成の復元

ドメイン構成が変更された場合は、現在の構成のコピーが制御ドメインに自動的に保存されます。この自動保存処理では、SP に構成が明示的に保存されません。

    次の状況でも、自動保存処理はただちに行われます。

  • 新しい構成が、SP に明示的に保存されていない場合

  • 構成の変更が、影響を受けるドメインのリブート時まで行われない場合

SP に保存されている構成が失われた場合、この自動保存処理によって構成を回復できます。また、システムの電源再投入後に現在の構成が SP に明示的に保存されなかった場合も、この処理によって構成を回復できます。このような状況では、次回のブート用にマークされた構成よりも日付が新しければ、その構成が再起動時に Logical Domains Manager によって復元されます。


注 - 電源管理、FMA、および ASR イベントでは、自動保存ファイルは更新されません。

自動保存ファイルは、自動または手動で新規または既存の構成に復元できます。デフォルトでは、自動保存構成が、対応する実行中の構成よりも新しい場合、メッセージが Logical Domains ログに書き込まれます。したがって、ldm add-spconfig -r コマンドを使用して既存の構成を手動で更新するか、または自動保存データに基づいて新しい構成を作成する必要があります。手動回復を完了するには、このコマンドを使用したあとで電源の再投入を実行する必要があります。


注 - 遅延再構成が保留中の場合は、構成の変更はただちに自動保存されます。そのため、ldm list-config -r コマンドを実行すると、自動保存構成は、現在の構成より新しいものとして表示されます。

ldm *-spconfig コマンドを使用して構成を管理する方法と、自動保存ファイルを手動で回復する方法については、ldm(1M) マニュアルページを参照してください。

ブートする構成を選択する方法については、サービスプロセッサでの Oracle VM Server for SPARC の使用を参照してください。また、ldm set-spconfig コマンドを使用することもできます (このコマンドについては、ldm(1M) のマニュアルページを参照)。