準備フェーズでは、収集フェーズで収集されたデータを使用して、ソースシステムに相当する論理ドメインを作成します。
次のいずれかの方法で ldmp2v prepare コマンドを使用できます。
自動モード。このモードは自動的に仮想ディスクを作成し、ファイルシステムデータを復元します。
ソースシステム上にあるものと同じサイズで、論理ドメインと必要な仮想ディスクを作成します。
ディスクをパーティションに分割し、ファイルシステムを復元します。
/、/usr、および /var ファイルシステムの合計サイズが 10 ギガバイト未満であれば、Oracle Solaris 10 OS の大容量ディスクに関する要件を満たすように、これらのファイルシステムのサイズが自動的に調整されます。–x no-auto-adjust-fs オプションを使用するか、–m オプションを使用してファイルシステムのサイズを手動で変更することで、自動サイズ変更を無効にできます。
論理ドメインの OS イメージを変更して、物理ハードウェアへのすべての参照を、論理ドメインに適したバージョンに置き換えます。これにより、通常の Oracle Solaris アップグレードプロセスを使用して、システムを Oracle Solaris 10 OS にアップグレードできます。変更には、/etc/vfstab ファイルを更新して新しいディスク名を記述することが含まれます。Oracle Solaris Volume Manager または Veritas Volume Manager (VxVM) によりカプセル化されているすべてのブートディスクは、このプロセス中に自動的にカプセル化を解除されます。カプセル化が解除されたディスクは、プレーンディスクスライスに変換されます。VxVM がソースシステムにインストールされている場合、P2V プロセスにより、作成されたゲストドメイン上で VxVM が無効になります。
非自動モード。手動で仮想ディスクを作成し、ファイルシステムデータを復元する必要があります。このモードでは、ディスクのサイズと数、パーティション分割、およびファイルシステムの配置を変更できます。このモードの準備フェーズでは、論理ドメインの作成と、OS イメージの変更手順のみをファイルシステム上で実行します。
クリーンアップモード。ldmp2v によって作成された論理ドメインとその下のすべてのバックエンドデバイスを削除します。