ASR 構成プロパティー
次の表は、Oracle ILOM での ASR の CLI および Web インタフェースプロパティーについて説明しています。
表 83 ASR Client のプロパティー
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Status
(status=)
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該当なし、読み取り専用プロパティー。
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「Status」は、Oracle ILOM での ASR Client の動作状態を識別します。可能性のあるステータス値は次のとおりです。
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Registered – Oracle ILOM での ASR Client は正しく構成され、Oracle サービス (エンドポイント URL) と通信できるようになっています。
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Registration In Progress – Oracle ILOM での ASR Client は、指定された Oracle サービスの ASR Manager (エンドポイント URL) に登録している最中です。
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Internal File Error – Oracle ILOM がテレメトリメッセージを Oracle サービス (エンドポイント URL) に転送しようとしたときに内部ファイルエラーが発生しました。このエラーの詳細は、Oracle ILOM のログファイルを参照してください。
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Not Running – Oracle ILOM での ASR Client の「State」プロパティーは現在、無効に設定されています。
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URL For Endpoint Not Configured – 「Endpoint」プロパティーには現在、URL アドレスが構成されていません。
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Username Not Configured – 現在、Oracle サポートアカウント契約の「Password」プロパティーが構成されていません。
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Password Not Configured – 現在、Oracle サポートアカウント契約の「Password」プロパティーが構成されていません。
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Invalid Registration Username and Password – Oracle サポートアカウント契約の「Username」および「Password」プロパティーが誤って構成されています。
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Error Resolving Host – Oracle ILOM が指定された Oracle サービスの ASR Manager のエンドポイント URL を解決しようとしたときにエラーが発生しました。このエラーの詳細は、Oracle ILOM のシステムログを参照してください。
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State
(state=)
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Disabled
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Disabled | Enabled
ハードウェアテレメトリメッセージを指定された Oracle サービス (エンドポイント URL) に送信するには、ASR Client の状態を有効にしておく必要があります。ASR Client の状態を無効にすると、Oracle ILOM がハードウェアテレメトリメッセージを Oracle サービスに送信できなくなります。
ASR Client の状態を有効にするには、「State」チェックボックスを選択します。
ASR の「State」を設定するための CLI 構文
set /SP/clients/asr state=enabled | disabled
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Endpoint
(endpoint=)
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https://transport.oracle.com
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https://transport.oracle.com | user-specified
ASR Client を Oracle サービスに直接または間接的に接続するには、「Endpoint」プロパティーを使用します。提供されている ASR Manager の URL アドレスは、Oracle サービスに直接接続します。オプションで、「Endpoint」プロパティーに ASR Manager Relay の URL アドレスを指定することによって ASR Client を Oracle サービスに間接的に接続できます。
エンドポイント URL の構文の例
「Endpoint」を設定するための CLI 構文
set /SP/clients/asr endpoint=https://transport.oracle.com | ASR Manager Relay URL address
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Username と Password
(username=)
(password=)
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該当なし、ユーザー定義。
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有効な My Oracle Support ユーザー名 (電子メールアドレス) とパスワードを入力します。ユーザー名がない場合は、ユーザーアカウントを作成し、それを My Oracle Support ( http://support.oracle.com.) に登録できます。
注 -
無効な My Oracle Support アカウントが指定された場合、Oracle ILOM は、管理対象サーバーから検出されたハードウェアテレメトリメッセージを Oracle サービスに正常に転送できません。
「Username」と「Password」を設定するための CLI 構文
set /SP/clients/asr username=user_defined password=user_defined
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Proxy
(proxy-host=)
(proxy-user=)
(proxy-password=)
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該当なし、ユーザー定義。
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インターネットにアクセスするために HTTPS/HTTP プロキシサーバーを使用している場合は、次のプロキシサーバープロパティーを構成します。
注 -
インターネットにアクセスするためにプロキシサーバーを使用していない場合は、次のプロキシサーバープロパティーを空白のままにできます。
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Proxy Address – プロキシサーバーの IP アドレスまたはホスト名とポート番号を指定します。例:
(proxy_server_ip_address|proxy_server_host_name):port_number
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Proxy User Name – プロキシサーバーのユーザー名を指定します。
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Proxy Password – プロキシサーバーのユーザー名に関連付けられたパスワードを指定します。
注 -
ASR Manager in relay mode is different from a proxy というメッセージが表示された場合は、Oracle ILOM ASR Client のプロキシサーバープロパティーが正しく構成されていることを確認してください。
「Proxy」を設定するための CLI 構文
set /SP/clients/asr proxy-host=user_defined proxy-user=user_defined proxy-password=user_defined
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