Oracle ILOM のバックアップ XML 構成ファイルを編集する (オプション)

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上級ユーザーは、バックアップ XML ファイルを使用して、ネットワーク上のほかの Oracle サーバー SP または CMM を同じ Oracle ILOM 構成でプロビジョニングできます。システム管理者は、バックアップ XML ファイルを別のシステムで使用する前に、ファイルを編集して、特定のシステムに固有の情報 (IP アドレスなど) をすべて削除するようにしてください。

XML ファイルの例:

バックアップされた XML ファイルの例を次に示します。ファイルの内容は、この手順に合わせて省略されています。

<SP_config version="3.0">
<entry>
<entry>
<property>/SP/clock/datetime</property>
<value>Mon May 12 15:31:09 2010</value>
</entry>
. . .
<property>/SP/check_physical_presence</property>
<entry>
<property>/SP/config/passphrase</property>
<value encrypted="true">89541176be7c</value>
</entry>
. . .
<value>false</value>
<entry>
<property>/SP/network/pendingipaddress</property>
<value>1.2.3.4</value>
</entry>
. . .
</entry>
<entry>
<property>/SP/network/commitpending</property>
<value>true</value>
</entry>
. . .
<entry>
<entry>
<property>/SP/services/snmp/sets</property>
<value>enabled</value>
</entry>
. . .
<property>/SP/hostname</property>
<entry>
<property>/SP/users/john/role</property>
<value>aucro</value>
</entry>
<entry>
<property>/SP/users/john/password</property>
<value encrypted="true">c21f5a3df51db69fdf</value>
</entry>
</SP_config>
<value>labysystem12</value>
</entry>
<entry>
<property>/SP/system_identifier</property>
<value>SUN BLADE X8400 SERVER MODULE, ILOM v3.0.0.0, r32722</value>
</entry>
. . .

この XML ファイルの例で、次を確認します:
- パスワードとパスフレーズ以外の構成設定は平文です (暗号化されていません)。
- ファイルの最初の構成エントリである check_physical_presence プロパティーは、false に設定されています。デフォルト設定は true であるため、この設定はデフォルトの Oracle ILOM 構成が変更されていることを表しています。
- pendingipaddress および commitpending の構成設定は、サーバーごとに異なります。これらの設定は、バックアップ XML ファイルを別のサーバーの復元操作に使用する前に削除するようにしてください。
- ユーザーアカウント john には、a、u、c、r、o の役割が構成されています。デフォルトの Oracle ILOM 構成ではユーザーアカウントが構成されていないため、このアカウントはデフォルトの Oracle ILOM 構成が変更されていることを表しています。
- SNMP の sets プロパティーは、enabled に設定されています。デフォルト設定は disabled です。

平文の構成設定を変更するには、値を変更するか、新しい構成設定を追加します。
例:
- ユーザー john に割り当てられている役割を変更するには、テキストを次のように変更します。
```
<entry>
<property>/SP/users/john/role</property>
<value>auo</value>
</entry>
```
- 新しいユーザーアカウントを追加し、そのアカウントに a、u、c、r、o 役割を割り当てるには、ユーザー john のエントリのすぐ下に次のテキストを追加します。
```
<entry>
<property>/SP/users/bill/role</property>
<value>aucro</value>
</entry>
```
- パスワードを変更するには、encrypted="true" の設定と暗号化されたパスワード文字列を削除し、新しいパスワードを入力します。たとえば、ユーザー john のパスワードを変更するには、XML ファイルを次のように変更します。
  変更前:
```
<entry>
<property>/SP/users/john/password</property>
<value encrypted="true">c21f5a3df51db69fdf</value>
</entry>
```
  変更後:
```
<entry>
<property>/SP/users/john/password</property>
<value>newpassword</value>
</entry>
```

バックアップ XML ファイルに変更を加えたら、同じシステムや別のシステムでの復元操作に使用できるようにファイルを保存します。

Oracle ILOM のバックアップ XML 構成ファイルを編集する (オプション)

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