詳細電力上限ポリシーを設定する
始める前に
Oracle ILOM SP ファームウェアバージョン 3.1.1 以降が必要です。
電力上限ポリシーを設定する前に、「Power Limit」(power_limit) プロパティーをサーバーに設定する必要があります。詳細は、Set SP Power Target Limit Propertiesを参照してください。
Oracle ILOM で詳細電力上限ポリシープロパティーを変更するには Admin (a) 役割が必要です。
注 - 過度に厳しいソフト電力上限ポリシーを設定すると、電力割り当て量ステータス (/SYS/PWRBS) センサーのアサーションとデアサーションに関する ILOM ログエントリが大量に生成される可能性があります。ILOM ログファイルに表示されるログエントリを減らすには、「Power Target Limit」と「Soft Cap Policy」のどちらか (または両方) のプロパティー値を大きくすることを検討してください。
この手順では、Web および CLI SP の両方の手順について説明します。
- SP 電力上限ポリシーを設定するには、次の Oracle ILOM インタフェースの手順のいずれかを実行します。
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Web |
「Power Management」 > 「Power Limit」の順にクリックします。
次のいずれかの詳細電力上限ポリシーオプションを有効にします:
Soft Cap (デフォルト) - 有効にすると、システム消費電力 (実際の電力) が電力制限目標およびユーザー構成可能な猶予期間 (デフォルトは 10 秒) を超えた場合にのみシステムの電力が制限されます。
システム管理者は、デフォルトの 10 秒の猶予期間を受け入れるか、「Custom」をクリックして許容される猶予期間の秒数 (1 - 99999) を入力し、デフォルトの猶予期間を変更するかを選択できます。
または
Hard Cap – 有効にすると、許容ピーク電力を電力制限目標内に抑えるようにシステムの消費電力が制限されます。
次のいずれかのポリシー違反アクションを有効にします。
None (デフォルト) – 有効にすると、システムの消費電力が電力ポリシーに違反してもアクションは行われません。
または
Hard Power Off – 有効にすると、システムの消費電力が電力ポリシーに違反した場合すぐにシステムの電源が切断されます。
「Save」をクリックして変更を適用します。 |
CLI |
電力上限ポリシーに「Soft Cap」または「Hard Cap」の値を設定するには、次を入力します。
set /SP/powermgmt/budget pendingtimelimit=デフォルト|1 - 99999 の整数|0 commit_pending=true
ここでは:
デフォルトまたは 1 - 99999 の整数は Soft Cap の値です – 電力上限ポリシーは、デフォルトで Soft Cap に設定されます (デフォルトの制限時間は 10 秒)。「Soft Cap」の値を設定すると (デフォルトまたは 1 - 99999)、システムの消費電力 (実際の電力) が電力制限目標およびユーザー構成可能な timelimit プロパティー (デフォルトは 10 秒) を超えた場合にのみシステム電力が制限されます。
または
0 は「Hard Cap」の値です – 設定すると、許容ピーク電力を電力制限目標内に抑えるようにシステムの消費電力が制限されます。
violation_actions の値を設定するには、次を入力します。
set /SP/powermgmt/budget pendingviolation_actions=none|hardpoweroff commit_pending=true
ここでは:
none|hardpoweroff – 電力ポリシーに違反してもシステムによるアクションを行わないようにするには、none と入力します。システムの消費電力が電力ポリシーに違反した場合すぐにシステムの電源を切断するには、hardpoweroff と入力します。
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