Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

Web および CLI: BIOS プロパティー

  • 表 87 BIOS の Web ナビゲーションと CLI ターゲット

  • 表 88 BIOS の Web および CLI プロパティー

  • 表 89 CLI コマンド load および dump の -force オプション

表 87   BIOS の Web ナビゲーションと CLI ターゲット
Web ナビゲーション
CLI ターゲット
「System Management」 > 「BIOS」
/System/BIOS
/System/BIOS/Config
表 88  BIOS の Web プロパティーと CLI プロパティー
プロパティー名
種類
説明
System BIOS Version
(system_bios_version=)
読み取り専用
「System BIOS Version」プロパティーは、管理対象 Oracle x86 サーバーに現在インストールされている BIOS ファームウェアのバージョンを識別します。
ブートモード
(boot_mode=)
読み取り専用
Legacy|UEFI
BIOS の「Boot Mode」プロパティーは、システムが次のいずれかのモードでブートされることを示します。
  • Legacy – システムは従来の「PC-AT」ブート環境でブートされます。

  • UEFI – システムは UEFI 仕様に準拠したブート環境でブートされます。

BIOS ブートモードを調整するには、システムの管理ガイドを参照してください。
BIOS Configuration: Sync Status
(config_sync_status=)
読み取り専用
OK|Reboot Required| Internal Error

注 -  ファームウェア 3.2.4 の時点では、「BIOS Sync Status」プロパティーがすべての Oracle x86 サーバーで使用できるわけではありません。

「BIOS Configuration Sync Status」プロパティーは、次のいずれかの状態を示します。
  • OK – Oracle ILOM によって管理されている BIOS 構成パラメータは、BIOS 非揮発性データストア内の構成パラメータと同期しています。

  • Reboot Required – Oracle ILOM によって管理されている BIOS 構成パラメータは、BIOS 非揮発性データストア内の構成パラメータと同期していません。BIOS パラメータを同期するには、Oracle x86 サーバーをリブートする必要があります。

  • Internal Error – Oracle ILOM は、BIOS 非揮発性データストアを読み取ることができず、BIOS のバックアップまたは復元操作を開始できません。詳細は、Oracle サービスにお問い合わせください。

BIOS Configuration: Reset To Defaults
(reset_to_defaults=)
読み取り|書き込み
Factory |None
「Reset To Defaults」プロパティーには、次のいずれかの値を指定します。
  • Factory – BIOS 非揮発性データストア内の構成パラメータを出荷時のデフォルトに設定します。

  • None – この値 (None) は、BIOS 非揮発性データストア内のパラメータを出荷時のデフォルトにリセットしたあとで表示されます。

BIOS Configuration: Backup
(dump_uri=)
書き込み専用
「BIOS Configuration Backup」プロパティーを使用すると、BIOS 非揮発性データストア内のパラメータのコピーを作成したり、それらのパラメータを ILOM ファイルシステム内の BIOS 構成ファイルに保存したりできます。
BIOS 構成をバックアップする手順については、Back Up the BIOS Configuration を参照してください。
BIOS Configuration: Restore Status
(restore_status=)
読み取り専用
OK | Restore pending |
Partial restore: invalid configuration entry |
Partial restore: invalid boot order entry |
Partial restore: invalid configuration and boot order entries

注 -  ファームウェア 3.2.4 の時点では、「Restore Status」プロパティーがすべての Oracle x86 サーバーで使用できるわけではありません。

「BIOS Configuration Restore Status」プロパティーは、次のいずれかの状態を示します。
  • OK – Oracle ILOM BIOS 構成パラメータをホスト BIOS 非揮発性データストアに復元するための最後の復元操作が成功しました。

  • Restore pending – 復元操作がホストの電源切断まで保留されています。 – 復元操作は、ホストサーバーの電源が切断されたときに Oracle ILOM によって実行されます。

  • Partial restore: invalid configuration entry – 前回の復元操作で 1 つ以上のホスト BIOS 構成パラメータを復元できませんでした。

  • Partial restore: invalid boot order entry – 前回の復元操作でホストブート順序リスト内の 1 つ以上のブートデバイスを復元できませんでした。

  • Partial restore: invalid configuration and boot order entries - 前回の復元操作で、1 つ以上の BIOS 構成パラメータおよびホストブート順序リスト内の 1 つ以上のブートデバイスを復元できませんでした。

BIOS Configuration: Restore
(load_uri= restore_options)
読み取り|書き込み
All| Configuration only| Bootlist only | Cancel Restore
「BIOS Configuration Restore」プロパティーを使用すると、以前に Oracle ILOM によって保存された BIOS パラメータをホスト BIOS 非揮発性データストアに復元できます。BIOS パラメータの復元には次のオプションがあります。
  • All – 以前に Oracle ILOM によって保存されたすべての BIOS 構成パラメータを復元します。

  • Configuration only – 以前に保存された設定パラメータを復元します。

  • Bootlist only – 以前に Oracle ILOM によって保存されたホストブートリストパラメータを復元します。

  • Cancel Restore (または action=cancel) – 開始された復元操作を取り消します。

注 -  Web インタフェースで「Cancel Restore」オプションを使用できるのは、(1) 復元操作を開始したが、(2) 管理対象 Oracle x86 サーバー上のホストオペレーティングシステムがまだ電源切断またはリセットされていない場合だけです。

注 -  ファームウェア 3.2.4 の時点では、「Cancel Restore」オプションがすべての Oracle x86 サーバーでサポートされているわけではありません。

BIOS 構成を復元する手順については、Restore BIOS Configuration を参照してください。
Transfer Method Options
読み取り|書き込み
Browser | TFTP| FTP |SFTP |SCP |HTTP |HTTPS
Oracle ILOM BIOS 構成パラメータをインポートまたはエクスポートするときは、次のいずれかの転送方法を指定できます。
  • Browser – Web インタフェースオプションのみ。このオプションを使用するときは、ファイルの場所を指定します。

  • TFTP – このオプションを使用するときは、TFTP ホストの IP アドレスまたは名前とファイルへのディレクトリパスを指定します。

  • FTP – このオプションを使用するときは、ホストの IP アドレスまたは名前、FTP サーバーのユーザー名とパスワード、およびファイルの場所へのディレクトリパスを指定します。

  • SFTP – このオプションを使用するときは、ホストの IP アドレスまたは名前、SFTP サーバーのユーザー名とパスワード、およびファイルの場所へのディレクトリパスを指定します。

  • SCP – このオプションを使用するときは、ホストのネットワークアドレス、SCP サーバーのユーザー名とパスワード、およびファイルの場所へのディレクトリパスを指定します。

  • HTTP – このオプションを使用するときは、ホストのネットワークアドレス、HTTP サーバーのユーザー名とパスワード、およびファイルの場所へのディレクトリパスを指定します。

  • HTTPS – このオプションを使用するときは、ホストのネットワーク IP アドレスまたは名前、HTTPS サーバーのユーザー名とパスワード、およびファイルの場所へのディレクトリパスを指定します。

表 89  CLI コマンド load および dump-force オプション
load_uri=-force restore_option/transfer_method://username:password@ipaddress_or_hostname /directorypath/filename
dump_uri=-force transfer_method://username:password@ipaddress_or_hostname /directorypath/filename
使用法 – 次の場合に load または dump コマンドが失敗しないようにするには、-force オプションを指定する必要があります。(1)「Restore Status」に「Pending Restore」状態が表示される (restore_status=pending_restore) か、または (2)「BIOS Configuration Sync」に「Reboot Needed」状態が表示される (config_sync_status=reboot_needed) 場合。

注意  -  ホスト BIOS 構成ファイルの同期していないバージョンが Oracle ILOM ファイルシステムにコピーされるのは、(1)「BIOS Configuration Sync」として「Reboot Needed」状態が表示されており (sync_status=reboot_needed)、(2) BIOS 構成ファイルをバックアップするために dump_uri=-force オプションが使用されたときです。

注意  -  既存の復元保留中の BIOS 構成ファイル内のパラメータが最後のバックアップ BIOS 構成ファイルのパラメータに置き換えられるのは、(1)「Restore Status」として「Restore Pending」状態が表示されており (restore_status=restore_pending)、(2) ホスト BIOS 非揮発性データストア内のパラメータを復元するために load_uri=-force オプションが使用されたときです。