Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

シリアルコンソールリダイレクションの開始とホストサーバー OS へのログイン

始める前に

  • Oracle ILOM でホストサーバーオペレーティングシステムに対するシリアルリダイレクションセッションを開始するには、Console (c) 役割が必要です。


    注 - Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスクライアントをサポートする Oracle の Sun サーバーでは、Oracle ILOM CLI ホストコンソール (HOST/console) セッションの読み取り/書き込みおよび表示専用モードは、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスクライアントウィンドウのシリアル行リダイレクション設定により決まります。たとえば、Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスクライアントウィンドウでシリアル行リダイレクションのフルコントロールモードが有効になっている場合、すべてのアクティブな CLI ホストコンソールセッションが強制的に表示専用モードになります。CLI ホストコンソールセッションで読み取り/書き込みモードを再度取得するには、プライマリ KVMS ユーザーが Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスクライアントウィンドウ内のフルコントロールを放棄してから、 (start -f /HOST/console と入力して) セッションを再起動する必要があります。
  • Host Serial Console Log Propertiesを確認します。また、SPARC マルチドメインサーバーについては、表 54を参照してください。

  • ホストオペレーティングシステムにアクセスするには、ホストサーバーのユーザー資格が必要です。ユーザーは、Oracle ILOM からホストリダイレクションセッションを終了する前に、ホストオペレーティングシステムからログアウトするようにしてください。

  • ホストコンソールシリアルリダイレクションセッションは、Oracle ILOM SP CLI から、または Oracle ILOM リモートシステムコンソールプラスで使用可能なシリアルリダイレクションモードを使用して開始できます。


    注 -  Solaris ユーザーが Solaris Host Console にアクセスしたり、Solaris Host Console のメッセージを表示したり、ブートコマンドなどの Solaris Host Console のコマンドを発行したりするには、シリアルリダイレクションを使用する必要があります。Solaris Host Console にアクセスしたり、Solaris Host Console のメッセージを表示したり、ブートコマンドなどの Solaris Host Console のコマンドを発行したりする際は、ビデオリダイレクションを使用しないでください。
  1. Oracle ILOM SP CLI からホストシリアルリダイレクションコンソールを起動するには、次のいずれかを実行します。
    • シングルホストサーバー SP の場合は、次のように入力します。

      start /host/console

    • マルチドメイン SPARC サーバー SP の場合は、次のように入力します。

      start /Servers/PDomains/PDomain_n/host/console

    ユーザー資格を指定するように促すメッセージが表示されます。

  2. ホストサーバーのオペレーティングシステムにアクセスするために必要なユーザー資格を入力します。

    これで、ホストシリアルコンソールを介してホストサーバーのオペレーティングシステムにログインしました。


    注 - 標準の Oracle ILOM CLI コマンドを実行するには、最初にホストシリアルコンソールを終了する必要があります。
  3. ホストリダイレクションセッションを終了するには、次を実行します。
    1. ホストサーバーのオペレーティングシステムからログアウトします。
    2. ホストシリアルコンソールと Oracle ILOM 間の接続を終了するには、次のいずれかを実行します。
      • x86 システムでは、これらのキーを同時に押します: ESC(
      • SPARC システムでは、 #. を入力します

    注 - ホストにブレークを送信するには、Esc キーを押して大文字の B を入力します。

ホストシリアルコンソールログのプロパティー

Oracle ILOM には、システム管理者が 1) ホストシリアルコンソール履歴ログの表示方法、および 2) ホストシリアルコンソールリダイレクションセッションの終了に使用するエスケープ文字を構成するためのプロパティーセットが用意されています。これらのプロパティーについては、次の表 (表 53 または表 54) を参照してください。


注 - マルチドメインサーバー用の CLI パスは、次の「ホストシリアルコンソールログのプロパティー」の表には指定されていません。これらの種類の SPARC サーバーでは、次の表に示されている CLI パスの先頭に /Servers/PDomains/PDomain_n を追加してください。
表 53  ホストシリアルコンソールログのプロパティー
ユーザーインタフェースの構成可能なターゲットとユーザーの役割:
  • SP CLI: /HOST/console (または /Servers/PDomain/PDomain_n/Host/console)

  • ユーザーの役割:

    logging および escapechars プロパティーを変更するには、Admin (a) の役割が必要です。

    line_countpause_count、および start_from プロパティーを変更するには、Console (c) の役割が必要です。

プロパティー
デフォルト値
説明
logging
enabled
enabled|disabled
シリアルコンソール履歴ロギングを有効または無効にするには、logging プロパティーを設定します。logging プロパティーが無効に設定されている場合、show /HOST/console/history コマンドは次のエラーを返します。
failed. could not get console history
loggingの CLI 構文:
シングルホストサーバー:
set /HOST/console logging=enabled|disabled
マルチドメインホストサーバー:
set /Servers/PDomain/PDomain_n/HOST/console logging=enabled|disabled
line_count
0
0 - 2048 の整数
表示するシリアルコンソール履歴ログの行数を指定します。値 0 の場合、Oracle ILOM は履歴ログ全体を表示します。
line_countの CLI 構文:
シングルホストサーバー:
set /HOST/console line_count=0 to 2048
マルチドメインホストサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/console line_count=0 to 2048
pause_count
0
0 - 2048 の整数
一度に表示するシリアルコンソール履歴ログの行数を指定します。指定した行数が表示されると、Oracle ILOM により続行を求めるプロンプトが表示されます。
press any key to continue or ???q' to quit
値 0 の場合、Oracle ILOM は一度に履歴ログ全体を表示します。
pause_countの CLI 構文:
set /HOST/console pause_count=0 to 2048
start_from
end
beginning|end
Oracle ILOM にシリアルコンソール履歴ログを先頭から表示するか末尾から表示するかを指示するには、start_from プロパティーを設定します。
start_fromの CLI 構文:
シングルホストサーバー:
set /HOST/console start_from=beginning|end
マルチドメインホストサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/console start_from=beginning|end
escapechars
#.
コンソールリダイレクションセッションの終了に使用するエスケープ文字を指定します。
escapecharsの CLI 構文:
シングルホストサーバー:
set /HOST/console escapechars=characters
マルチドメインホストサーバー:
set /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/console escapechars=characters

注 - escapechars プロパティーは、SPARC システムでのみ使用できます。

timestamp
no (表示が無効)
no (デフォルト_| yes
x86 サーバー SP からのコンソール履歴ログにタイムスタンプエントリを表示するには、タイムスタンププロパティーを yes に設定します。
timestampの CLI 構文:
set /HOST/console escapechars=yes|no

注 - 

ファームウェアリリース 3.2.5 以降では、timestamp プロパティーは x86 サーバー (Intel および Grantley) でのみ使用できます。

history
N/A
ホストコンソールのログ履歴を表示します。
historyの CLI 構文:
シングルサーバー:
show /HOST/console/history
マルチドメインサーバー:
show /Servers/PDomains/PDomain_n/HOST/console/history
表 54  SPARC PDomain のホストステータス履歴ログ
ユーザーインタフェースの構成可能なターゲット:
  • SP CLI: /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST/status_history

  • Web: 「Host Management」>「Status History Log」

    SPARC マルチドメインサーバーの ILOM 3.2.5 ファームウェアリリース以降で使用可能なステータス履歴ログ。

プロパティー
デフォルト値
説明
list
N/A
SPARC マルチドメインサーバーのホストステータス履歴ログを表示します。
Web: ステータスログ履歴を表示するには、「Status History」ページの「More details...」リンクをクリックします。
ホストステータス履歴一覧を表示する CLI 構文:
show /Servers/PDomains/PDomain_0/HOST/status_history/list