Oracle® ILOM 構成および保守用管理者ガイドファームウェア Release 3.2.x

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更新: 2015 年 10 月
 
 

SPARC ホスト入出力再構成ポリシーの管理

一部の SPARC サーバーの Oracle ILOM には、システム管理者が、次回の電源投入または電源リセット時にホスト入出力パスが最適化され、変更が必要になるかどうかを制御するために使用できるポリシーが用意されています。デフォルトでは、ホスト入出力再構成ポリシーは有効になっており、Oracle ILOM の CLI または Web インタフェースから構成できます。Oracle ILOM でのこのポリシーの設定の詳細は、次の表を参照してください。


注 - 入出力パスを再構成すると、ブートデバイスに関連付けられている PCIe アドレスおよび外部アドレスが変更されます。

注 - 入出力パス内の PCIE スイッチが現在使用されておらず、ioreconfigure が true に設定されている場合は、最大限の接続性が維持されるように入出力パスを構成してください。それ以外の場合は、最適な入出力帯域幅が得られるように新しいパスを構成してください。
表 79  SPARC ホスト入出力再構成ポリシーのプロパティー
ユーザーインタフェースの構成可能なターゲットとユーザーの役割:
  • SP CLI: /Host (または、/Servers/PDomains/PDomain_n/host)

  • SP Web: 「Host Management」>「Host Control」

  • ユーザー役割: Reset Host Control (r) の役割 (このプロパティーを変更するために必要)。

プロパティー
デフォルト値
説明
IO Reconfigure Policy
(ioreconfigure=)
true
false|true|add_only
  • true – 有効になっていると、サーバー SP または PDomain が電源投入またはリセットされるたびに、Oracle ILOM は (必要に応じて) 入出力パスをチェックおよび再構成します。

    注: PCIe スイッチは、使用可能なすべてのルートコンプレックスを接続するために最低限必要な数の仮想スイッチを作成するように構成されます。これにより、入出力パスが変更されることがあります。

  • false – 有効になっていると、サーバー SP または PDomain が電源投入またはリセットされるたびに、Oracle ILOM が入出力パスをチェックおよび再構成することはありません。

  • add_only – 有効になっていると、最後のブートまたはリセット以降に新しい CMP (ルートコンプレックス) が追加された場合、Oracle ILOM は最適な帯域幅が得られるように入出力パスを再構成します。

    注: 制御ドメインがその最初のゲストドメインを作成したとき、「IO Reconfigure Policy」プロパティーは自動的に「add_only」に設定されます。

VGA 背面ポートの CLI 構文
SPARC シングルサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /SP/Host ioreconfigure=true|false|add_only
SPARC マルチドメインサーバー SP の場合は、次のように入力します。
set /Servers/PDomains/PDomain_n/Host ioreconfigure=true|false|add_only

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